① センター設備移設費の問題点
イ 地方自治法に反する説明
ロ 移設用機器を予備品で購入しての工事手法
2 五島市総合計画について
① 前期基本計画の到達点と評価
② 後期基本計画の策定
市民アンケートの結果と意見も計画策定の参考にしてほしい(市民の暮らしの実態、農漁業も含め若者の雇用対策、高齢者の医療費負担と交通問題)
3
市民アンケートの要望から
① 嵯峨島と貝津の桟橋に街灯を
② 三井楽港公園のブランコと高崎公園の遊具の更改
③ 久賀の草刈りと蕨福見間の道路舗装
④ 福江商店街の巡回バスの待合トイレの設置8宗 藤人議員1 観光行政について
豆谷旅館の有効利活用について =午前10時00分 開議=
○議長(熊川長吉君) おはようございます。 出席議員は定足数に達しました。 議事日程第5号により、直ちに本日の会議を開きます。
△日程第1
市政一般質問について 12月3日に引き続き、一般質問を行います。 まず、11番
荒尾正登議員。
◆11番(荒尾正登君) (登壇)おはようございます。それでは、質問いたします。 まず初めに、
温泉地荒川地区の活性化についてお伺いをいたします。 荒川温泉は、大正2年に発見され、温度は60度から70度、皮膚病、疲労回復、婦人病などに効能があり、古くから湯治客などで栄えた温泉郷であります。また、観光と温泉は切っても切れない関係にありますが、五島市の観光客はここ10数年、21万人から22万人の横ばい状態であります。私は、年々寂しくなる荒川地区のこの温泉を観光資源として高く位置づけ、もっと魅力ある温泉郷としてPRするべきだと思います。道路整備もなされ、以前より随分行きやすくなった荒川地区の活性化について、今後どのような考えを持っておられるのか、お伺いをいたします。 次に、五島市
ふるさと大使の効果と任命についてお伺いをいたします。 広報ごとう11月号に五島市
ふるさと大使が紹介されておりました。五島市
ふるさと大使とは、五島市心の
ふるさと市民に登録している方の中から各界の著名人の皆様を対象に選任するようになっておりますが、その役割は、それぞれの分野で五島の魅力を全国にPRしてもらうことであります。現在、29名の人に委嘱しているようですが、どのような人がなっておられるのか、そして、
ふるさと大使に任命された人はどのような五島のPRをされているのか、その効果と実例でもあれば御紹介ください。また、選考基準に沿って委嘱していると思いますが、選任するに当たって最も重要な基準は何でしょうか、お伺いをいたします。 次に、
福江ショッパーズの存続についてお伺いをいたします。
福江ショッパーズは、昭和56年、地域振興のため、
地元商店街関係者が出資して設立した
有限会社福江商工開発の経営でしたが、経営困難によりさまざまな経緯を踏まえ、銀行同意のもと五島市へ土地建物の無償譲渡の申し出がなされたのであります。これを受けまして、議会にも無償譲渡に至るこれまでの経緯の説明があり、6月の議会において陳情に対する議会結審もなされました。慎重な審議の結果、市と議会は真に商店街振興に結びつく活用策を見出せないとして断りました。その後この問題はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 最後に、五島沿岸におけるいそ焼け対策についてお伺いをいたします。 いそ焼けとは、ある沿岸海域に生息する海藻の多くが死滅し、それに伴ってアワビなどの水生生物が減少し、漁業に大きな打撃を与える現象のことでありますが、海藻の減少により、それをえさとする生物の減少が生態系全体に波及するとともに、漁獲量が激減し、ひいては漁村が疲弊するという悪循環になっております。また、近年ではその原因が自然現象だけでなく、人的影響も原因の一つだと考えられております。 そこで、五島沿岸においていそ焼けの状況とその原因及びこれまでどのような対策を講じられてこられたのか、お伺いをいたします。 以上で、壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(中尾郁子君) (登壇)おはようございます。 11番
荒尾正登議員の質問にお答えいたします。 まず、最初の質問でありました
温泉地荒川地区の活性化についてのお尋ねでありました。 昨年6月定例会でもお答えをいたしましたが、温泉は観光地の大きな魅力の一つでありまして、通年型、長期滞在型の
観光地づくりには欠くことのできない貴重な資源であると存じます。古くから温泉地として栄えました荒川地区の活性化は、観光振興の面からも大きなウエートを占めておりまして、市といたしましても、本年3月に歓迎門の改修を行い、5月にはバス停に足湯を設置するなどの事業を行ってまいりました。 しかしながら、シンボル的な存在でありました豆谷旅館が廃業し、現在は小規模の旅館・民宿4軒の営業で、大型の団体客やツアー客の受け入れにつきまして困難な状況が続いております。平成21年に荒川地区の活性化に向けた地域との意見交換会をいたしましたが、その後、豆谷旅館の状況が変化をいたしましたので、保留にしておりました。今後旧
たちばな荘跡地の有効活用も含めまして検討してまいりたいと存じます。 次に、五島市
ふるさと大使の効果と任命についてのお尋ねがありました。 五島市
ふるさと大使は、五島市心の
ふるさと市民事業の一環として委嘱を行っております。平成20年度12名、平成21年度11名、平成22年度6名の計29名の方に委嘱いたしております。
ふるさと大使の役割は、五島市の魅力のPRと五島市心の
ふるさと市民事業を広く宣伝をしていただき、加入促進を図っていただく、また、五島に来島される方をお誘いいただくことであります。 大使就任にあわせて、
ふるさと大使の名刺、
観光パンフレットなどの配布をいたしておりますので、それぞれの事業活動の中で五島の宣伝を行っていただいておりまして、その効果は十分に発揮されていると思います。 例えば、会社組織内での加入促進、島内外で開催されます物産展への集客、アンテナショップ的な活動、五島市への観光旅行等のあっせん紹介、各地で開催されております五島人会への御出席と加入促進の御協力、ラジオや講演会等での五島の紹介、また、地元で開催されました絵画の作品展やプロレスの興行では、報道等でも取り上げられ、島外からも多くの方が来島されるなど、大いに五島市の宣伝効果につながっているものと感じております。また、IT関連会社で五島市へ企業進出していただいております大使の方もおられます。雇用拡大に多大の貢献を行っていただいております。 心の
ふるさと大使、この
ふるさと大使の選考基準でありますけど、設置要綱でありますように、心の
ふるさと市民の中の著名人、芸能人及び加入促進活動に特に協力していただいている方を委嘱をいたしておりまして、委嘱期間は3年となっております。 次に、
福江ショッパーズの存続についてのお尋ねでありました。 去る9月8日、五島市中心街の活性化を願い夢を語る市民の会より、中心市街地の空洞化や経済の落ち込みを加速させる危険性が危惧されることから、
福江ショッパーズプラザの存続を求める要望書が3,843名の署名を添えまして提出されました。 その後、11月24日に同会より新たに賛同者858名の署名が添えられまして、同施設の存続を求める陳情書が提出されました。 また、新栄町
商店街青年部におかれましても、国の
商店街活性化法を活用して同施設を核とした
商店街振興策を策定するため、
全国商店街支援センターから専門の講師をお招きして、11月中に4回の研修会を開催されたと伺っております。 現在、新栄町
商店街青年部において事業計画書を取りまとめておられるそうでありまして、まとまり次第、市に対して要望書、計画書などを提出する予定であると伺っております。 ビルの所有者であります
福江商工開発におかれましては、このような熱心な活動があっておりますので、その動きを見守っているという状況だそうであります。 市といたしましても、協働のまちづくりを進める上で、このような市民の皆様方の自主的な取り組みを尊重いたしたいと思いますが、この議会に
福江ショッパーズプラザの存続についての陳情が提出されておりますので、議員の皆様の御意見、議会の審査結果を参考にしながら、対応してまいりたいと思います。 次に、五島沿岸におけるいそ焼けの現状と対策についてのお尋ねがありました。 いそ焼けの進行は水産業に多大な影響を及ぼしていることから、これまで全国各地でさまざまな対策が講じられてまいりましたが、抜本的な解決手法が確立していないのが実情でございます。 市内のいそ焼けの状況は、県が平成20年に漁業者からの聞き取りを中心に実施をいたしました調査によれば、沿岸の約4割がいそ焼け帯、約5割が海藻の少ない貧海藻帯となっております。 いそ焼けが発生した原因の特定は非常に困難でありますけれども、県内では、近年海水温の上昇によりアイゴやガンガゼなど海藻を食べる魚介類の活動の活発化と、冬場も温度が下がらないために長期化による食害が、いそ焼けが継続している原因の一つと考えられております。 昨年度、奥浦地区では、魚の食害の影響を調べるために、かごを取りつけたブロックを設置をし、この中では海藻が生えることを確認いたしております。 これまで講じました対策といたしましては、
離島漁業再生支援交付金事業によりまして、海藻を食べるガンガゼの駆除や海藻用のブロックの設置などを行ってきたところであります。 また、今月3日に
水産工学研究所の桑原久実先生を講師にお招きをいたしまして、平成19年に水産庁が策定をいたしました磯焼け
対策ガイドラインによる取り組みを中心に、学習会を開催したところでございます。 今後のいそ焼け対策につきましては、今回の学習会で得た知識を生かし、漁業者の皆様とともに、それぞれの地先の状況に応じた方法を講じてまいりたいと考えております。 以上です。(降壇)
◆11番(荒尾正登君) それでは、再質問いたします。 まず、荒川地区の活性化についてでございますけれども、私は以前の一般質問でも同様の趣旨、つまり荒川温泉の有効活用についてお伺いをいたしました。 そのときの提案といたしまして、足湯を設置したらどうか、そして、26日をふろの日としてイベントなどを打ったらどうかなどを伺ったわけでございますが、この足湯につきましては早速この提案を受け入れていただきまして、既に5月からオープンをしたということで大変好評だと、そのように聞いておりますが、
観光交流課長、足湯の設置効果はどのようなものか、まずお伺いをいたします。
◎
観光交流課長(古川八寿男君) ただいま足湯の設置効果についてのお尋ねがございました。 足湯は無人の施設でございまして、正確な利用者の数というのは把握できない状況でございますが、付近の住民の方々の聞き取りによりますと、平日で50名前後、そして、土日、祝日になりますと、その倍、約100人近くの人が利用されているということで、5月18日に供用開始をいたしまして約半年余りがたっておりますので、約1万2,000人近くの利用があっているものと考えております。
◆11番(荒尾正登君) わかりました。 それと、もう一点提案をいたしました。それは荒川温泉の顔である豆谷旅館が閉鎖しているのを受けまして、この温泉で大きな旅館がなくなるのは大変なイメージダウンにつながるということで、それならば市が進めている交流人口の増加とか、スポーツの島づくりの観点から、あの施設を合宿施設として購入したらどうかというお伺いをしましたけれども、当時市長は民間の動きがあるから様子を見たいと、ただ、必要な施設だからこの提案も胸に置いて眺めていきたい、そのように市長は当時答えておりますが、ところが、9月議会の最終日に市長報告で、この施設を
社会福祉協議会が購入したと、そのように報告をされました。 まずもって、この
社会福祉協議会の購入につきまして、市長のこれまでの議会での答弁も踏まえ、どのようなお考えをお持ちでしょうか、お答えください。
◎市長(中尾郁子君) 前の議会で申し上げましたように、本当に豆谷旅館は荒川の活性化にとって一番中核的な建物でありました。荒尾議員から市がどうかしないかというような質問があったわけですけれども、当時民間の方が宿泊施設としてやりたいということで、二、三の方がいろいろお話をされておりました動きを知っておりましたので、そういう方々がそういう施設として活用していただければいいと思っておりました。 それから、いろいろ温泉の権利の問題などがありましたのでしょうか、いっときいろんな提案だとか、見に来るとか、あの建物の中を調査をするとかという方が長崎からも来られ、いろいろあったと聞いておりますし、また、有力な経験者も来られました。いろいろ見た結果、どう応札されたかはわからないのでありますけれども、温泉の権利というところがありまして、なかなか入札の時期というものがわかりませんでした。 ですから、私は本当に結果、
社会福祉協議会が前回の議会の最終日といいますか、私は前回の議会でもそういう期待をしておりましたので、宿泊施設として活用してほしいと、活用したいということを多分申し上げたと思います。議会の最終日前くらいに
社会福祉協議会が落札したということを聞きまして、どういうことでしょうか、これは手続上のいろいろなルールがあって、そういうことになったんでしょうか、ということで、いかんともしがたいといいますか、どういうんでしょうね。先ほど議員が言われたように、とても体にいい温泉であると、60度あると、こういういいお湯はないと言われるぐらいいいお湯であると聞いておりますので、それを高齢者の皆さんに使ってもらいたいということも、また一つの方法としてはいいのかなと思いますけれども、本来は宿泊施設として、観光のために活用したいというのが私の思いでございました。流れとしてそうなったということでございます。
◆11番(荒尾正登君) 今市長が言われたように、当時の市長の答弁でも民間の動きがあるから様子を見たいと、そのように言っていたわけでございます。実際民間の動きも継続的にありましたし、9月7日からの入札にも数社参加されていたようでございますが、それにもかかわらず
社会福祉協議会が落札をしたと、私は入札の結果だからでは、私は済まされないと、そのように思っております。当時市長が言っていた民間の動きの中には、
社会福祉協議会も含まれていたんでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) それは含まれておりません。民間の方は本当にホテルとして、旅館としてやりたいという方ばかりでございまして、大阪におられる五島出身の方もそういう意見を言っておられましたし、長崎におられる五島出身の方も荒川地区の関係者でもありますので、熱き思いで事業計画書などもつくっておられましたので、そういうことが私の考えの基本でございました。
◆11番(荒尾正登君) だと思います。じゃないと、議会での答弁には、今までの市長の答弁にならないと思います。新聞報道によりますと、
社会福祉協議会が購入するに当たって市には相談したと、そのように報道がなされましたけれども、これは事実でしょうか。
◎市長(中尾郁子君) 相談というよりも入札がいつあったか、あるかということも全然情報はありませんでした。終わりましてから口頭でしたけれども、一応落札したという話がありました。
◆11番(荒尾正登君) 報道では市には相談したと、そのような報道がなされたわけですよね。当然報道するぐらいですから、そのようなしっかりと調査をしたと、そのように思っております。実は
社会福祉協議会の購入に対する理事会での会長説明では、昨年の7月の段階で市長に、市として豆谷旅館の利用計画があるのかと、そのように確認するとないと、そのような回答だったと、そのように説明したそうでございます。市長はその辺の記憶はございますか。
◎市長(中尾郁子君) あの建物を市が活用するのか、市が使うのかというか、そういう質問があったのかもしれませんね、それは会話の中で。市自身がやるということではないのでありまして、それはないということであります。
◆11番(荒尾正登君) 恐らくその程度ではなかったかなと、そのように私も理解するんですが、もちろん
社会福祉協議会が言っている相談したというのは昨年の7月の段階ですから、相談された当時、市には私も当然まだ豆谷旅館に対する方向性というのは、まだ決まってなかったと、そのように思いますけれども、だからといって
社会福祉協議会が言うそれで市に相談したんだと、その程度の相談で市が購入を認めたと、そのように理解をしてもよろしいんでしょうかね。
◎市長(中尾郁子君) 認めたということにはならないんじゃないでしょうか。お話として長崎のA社がいろいろ事業計画書を出したと、その方は知った方ですので、いろんな内容も会話の中でありました。また、大阪の方は、身内の方がうちの関係者もあそこをとても興味を持っているという話もありましたので、そういう話というものは会話の中ではありますね。 でも、実際はどのように行動するか、それから、一度動きが活発になって、その後全然何も音さたなくなった時期がありました。ですから、9月議会でも、私はだんだん条件を整えているのかなと、例えば、温泉の権利とか、そういうものを整えているのかなと思いました。 けれども、結果として突然といいますか、9月議会が開催中でした。私は多分草野議員の質問だったかと思うんですけれども、多分宿泊施設としてやるということを答えていると思うんです。私はずっとそういうつもりでありましたので、そういう考えもあるのかなということを結果が出ました後に、観光客と私は思っていたけど、また、地元の高齢者にそういう考えもあるのかなと思って、いろいろ気持ちの中では複雑でございます。
◆11番(荒尾正登君) そこがいわば
社会福祉協議会としては市に相談したから市の了解を得たと、そのように私は理解して、そのような行動に移ったと、そのように思うんですが、実は今市長が言われたように、9月16日の7番議員の一般質問で議事録を見ますと、「あの施設が温泉施設以外の、つまり
福祉施設目的で使うので買われたら、五島市にとっては大損ではないか」、そのような質問に市長は、「あの施設がホテル風の温泉旅館として健在であって初めて荒川地区の温泉街が生きていけると思うんです」と、「シンボル的な存在ですので、ぜひともそういう形のものになるように希望します」と、そのように答えてるんですよね。それにもかかわらず、入札がその日でしたから、その日にはもう既に
社会福祉協議会が落札をしていたわけになります。行政のトップである市長の考えと違うことが一方では起きている。改めて、この施設が市長がずっと言われていた宿泊施設ではなくて福祉施設として利用されることについて、もう一度どのようにお考えをお持ちでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) 荒川地区は温泉という大きなシンボルがありまして、あそこに例えば漁船団も来るし、観光客も泊まるし、それから釣り客も豆谷に予約を入れて、いつもいっぱいで予約がとれないというようなお話も聞いておりましたので、活性化のためには本当にホテル、旅館として使ってほしいとずっと思っておりました。抽象的な話でなくて、私が親しくしている友人もそのような事業に参画する予定でありました。どんなふうな結果はわかりませんけれども、そういう身近な者も事業計画をつくって、このようにしてあそこを活性化しようと、朝どてらを着て、あそこの前で釣りをして、それをみそ汁に炊いてやろうとか、いろんな話をしておりましたので、そういうところに私の思いはございました。 ですから、これは個人的思いでありますので、期待をして、ずっと答弁もそのように私の本音を言ってきたと思います。突然こういうことになりまして、どういうことかな、一体大丈夫かなと思いはありますけれども、私としてあの組織に参加をしておりませんので、いかんともしがたい思いでございます。
◆11番(荒尾正登君) 私も全く市長と同じ考えなんですよね。大変心配をしてるんです。実はこの施設が宿泊施設として発揮できない、そのようになれば、私はやっぱり荒川地区にとって大変なマイナスになると、そのように思っております。ちなみに、
社会福祉協議会に市が補助金を出しておりますけれども、これは年間幾ら補助をしてるんでしょうか。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) お答えします。 平成22年度予算で9,624万5,000円でございます。 以上です。
◆11番(荒尾正登君) また、社会福祉法人は税制面で大変な優遇措置を受けておりますけれども、この施設に対して固定資産税は免除されるんでしょうか、また、免除されるとしたら幾らになるでしょうか。
◎税務課長(松本康英君) お答えします。
社会福祉協議会のような社会福祉法人につきましての減免、免除、これにつきましては社会福祉事業を行う施設ということであれば、家屋、土地につきましては非課税ということになりまして、税はかかりません。現状は旅館ですので、今の状態でありますと、課税の対象ということになりますが、今後改修をされまして社会福祉事業を行うような施設ということになれば、その後は課税はされないということになります。 また、幾らになるのかということですが、税額につきましては、これは秘密事項ということになりまして申し上げられませんので、御了承いただきたいと思います。 以上です。
◆11番(荒尾正登君) 個人情報の関係で多分金額出ないと思いますけれども、以前の所有者から昔聞いた話によれば年間約400万ぐらいになると、今は評価が下がっていても約300万円は下らないだろうと、そのように推測するんですが、少なくとも入札で
社会福祉協議会が落札せずに民間が落札をしていれば、市にその固定資産税は入っていたことになります。 さらに、現在、
社会福祉協議会が使用している建物の賃借料が市に年間314万円入っております。そこを出ていくとなれば、これもなくなるわけで、数字上は600万円近くの収入が見込めなくなる、そのように計算できるわけでございますが、財政が大変厳しい中で、市長はこのようなことまでは考えなかったでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) ただいまの数字ですけれども、結果論でありまして、私は旅館、温泉ということをずっといちずに考えておりましたので、そういう結果が出るときに考えたかというのは、結果が出て、ああ、そういうことになるねということは思いますけれども、その前は応札されると思いましたので、事業計画書などもきちっとできておりましたので、それから、温泉の権利についてもいろいろと行動されておりましたので、必ずやそういう形で落ちつくだろうと思っておりましたので、本当にいかんともしがたい結果になってしまいました。
◆11番(荒尾正登君) 数字上はそのようになるわけですよね。ですから、やっぱり当然そこまで考えないといけないのかなというふうに思いますが、大変な損失になると、そのように思います。
社会福祉協議会が今回この施設を購入するに当たって、9月17日の評議委員会において1億2,200万円もの予算を計上いたしておりますが、実際の落札額は6,800万円だったと、
社会福祉協議会は市から約1億円もの補助金を受けながら、一方では1億2,200万円もの補正予算を計上できる基金を持っている団体であると、現在、理事をしている
社会福祉課長、
社会福祉協議会が年度当初その基金は幾らあったのか、お伺いをいたします。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) お答えをいたします。 今回購入資金に充当するために取り崩された基金、介護保険事業運営基金積立金の年度当初の額は4億7,138万9,108円と伺っております。
◆11番(荒尾正登君) その金額は基金として常時確保しなければいけない性質のものなのでしょうか。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) お答えします。 介護関係の15事業所を安定的に運営するために積み立てられておりますけれども、年度末の額を常時積み立てていなければならないということはないと思いますけれども、そこは社協の経営判断かと思います。 以上です。
◆11番(荒尾正登君) さらに、驚くことに今回の施設の落札日が9月16日であります。評議委員会、つまり市で言うならばこの議会、一般で言うならば総会になるわけでございますが、予算計上されたのが翌日の17日であります。つまり、評議委員会の決定を受ける前に入札の供託金を既に予算執行していたということになるわけでございますが、購入を決めた9月10日の理事会には課長も出席したと思いますけれども、その辺の提案のときの異議は唱えなかったんでしょうか、また、このような結果になるということは評議委員会軽視とは思いませんでしたでしょうか。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) ただいま御質問の9月10日でございますけれども、第3回の理事会の折に社協の玉之浦支所の移転についてという議案が提出をされました。これにつきまして今豆谷旅館の競売に参加をするというものでございますけれども、その件につきまして私のほうからは予算は大丈夫ですかという質問をいたしております。これに対しまして社協としましては、現時点では競売を落札できるかどうかわからないので、落札できましたら直ちに補正を理事会に上げるという回答がございました。 以上でございます。
◆11番(荒尾正登君) 大変おかしなやりとりである。予算を先に上げない。その中で、理事会でそういった購入について決まっていくというのは本当不思議な話でございますが、もし評議委員会で予算が通らなかった場合、既に落札しているわけでございますので、辞退しても供託金の979万6,000円が流れるわけでございますが、この責任はどのようにするつもりだったんでしょうか、理事である課長にも当然責任が及んでくると、そのように思いますが、補助金を出している団体が健全な運営をしているかチェックするために私は出向していると、そのように思ってるんですが、課長どうですか、それは。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) 落札という結果を受けまして予算補正をするという段取りを踏んでおられまして、その前に供託金を出すかどうかにつきましては社協の判断でございますので、結果的に手続は踏まれてるというふうに判断をいたしております。
◆11番(荒尾正登君) 私はおかしいと思いますよ。どの団体でも総会、ここで言えば評議委員会なんでしょうけれども、そこが最高議決機関であって、そこで予算がまだ計上されていない中でそのような、入札に参加するには供託金が必要ですから、その予算、今言われました979万円は既に、理事会承認でよかったのかどうかわかりませんけれども、それを支払って入札に参加してるわけですので、総会を私はないがしろにしてる行為だと、そのように思いますけれども、9月10日の理事会で豆谷旅館の購入の議題が上がったと今課長おっしゃいましたけれども、そのときは市長にはその話は伝えたんでしょうか。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) その時点ではお伝えをいたしておりません。
◆11番(荒尾正登君) 大変なミスを私は犯してるんじゃないかなと、そのように思います。もし、市長が購入することを事前に知っていれば、もちろん議会でもあのような答弁はしてこなかっただろうし、また、違った結果になっていたと私はそのように信じたいと、そのように思いますが、市長、
社会福祉協議会というものがどのような団体であるかは市長が一番よく御存じだと、そのように思いますが、今いろいろと質問したことに対しまして現時点で果たして約1億円もの補助金が必要なのか、一般的に考えると、まずは4億7,000万円の基金を運用し、その後運営上どうしても必要になったときに補助すると、そういうのが一般的な考え方だと思いますが、市長はどのように考えますか。
◎市長(中尾郁子君) 合併をしましたときに、
社会福祉協議会のいろいろな問題がここで議論されました。そうしまして、五島市よりも基金を多く持っている団体であるというようなことを議員が御指摘になりまして、いろいろと見直しをしたことを今思い出しております。 市から補助をもらっている組織、しかも公の組織なので、ただいまの議員のお話を聞きながら、もう少し検討をしてみる必要があったのではないかと存じます。十分に手続を踏んでおられると思いますけれども、外から見ますと、補助を出している市側から見ますと、それで十分なのかなと、そういうところがいいのかなと思いはありますけど、これはやはり言葉に出して言うことはできませんので、他の組織でありますから、何度も言いますように市が直接豆谷の経営に当たるということは、市は参画しないということは明快に申し上げておりますので、ぜひとも私は、私のそういう長崎を含めます数人の方がどなたか入手されて、本来市が目的としている荒川地区の活性化のために資していただきたいと、これは市の願いでありますし、荒川の将来図というのもこの議会で語られまして、そのこともまだまだ何も達成していない、看板と歓迎門と足湯だけ今できたわけで、トレッキングコースのことだとか、いろいろさきの議会でもここで荒川活性化論が展開されました。そのこともしっかり頭に残っておりますので、私のシナリオにはなかった方向にいったということです。複雑ですけれども、これもまた市民のためになるんだよと言われればどうかなそうかなと、複雑な思いですね。 ただ、手続はきっちりと踏んでいただかなければいけない、そう思います。それはさきに言いましたように、合併したときにそのことが問題になったわけでありますから、そのことは十分御承知の組織であると思います。公的組織でありますのでですね。 以上です。
◆11番(荒尾正登君) 別団体と言いながらも市が1億円もの補助を出している団体でございますので、市もある程度の助言はできると、私はそのように思います。荒川地区においては、市が民間に移譲したたちばな荘が新しくオープンしているにもかかわらず、なぜ
社会福祉協議会が豆谷旅館を高額な資金を投入してまでも購入したのか、限られた利用者を取り合う形で、厳しい運営が予想されるにもかかわらず手に入れたのか、私はどうしても理解できない。ちなみに、
社会福祉協議会がやっている今年度の玉之浦でのデイサービス事業の収支はどのようになっておりますか。
◎
社会福祉課長(中里和彦君) お答えします。 平成21年度の決算で、収入総額2,768万8,000円、支出総額2,983万円でございまして、214万2,000円の単年度赤字となっております。
◆11番(荒尾正登君) 今言われたように、21年度の決算では214万円の赤字、22年度の当初予算では440万円の赤字なんですよね。赤字にもかかわらず、さらに莫大な資金を投入してこの事業を続ける意味があるんでしょうか。あの地区で2つもデイサービスの事業所、私は要らないと、そのように思います。民間でできることは民間でというのが時代に沿った行政の流れだと私は思います。年間1億円もの補助を出している社会福祉法人は、私は民間ではないと、そのように理解をしております。この豆谷旅館の活用については、会長は社協が観光業をやることはできないと言っておりますけれども、いろんなイベントや企画を今計画している中で、五島市内では、ただでさえ宿泊施設が不足している。そのような現状の中で、100名以上収容できるあの施設が福祉施設として利用されるのは余りにももったいないし、荒川地区の活性化には絶対に私はつながらないと、そのように思っております。今からでも遅くありません。ぜひ市と
社会福祉協議会と話し合いをして、最もベストな荒川地区の活性化について方向性を定めるべきだと思いますけれども、最後に市長いかがですか。
◎市長(中尾郁子君) あの建物をどのような形で利用されて、運営されていこうかとしていらっしゃるかということはよくわかりません。 ただ、宿泊ができる状況ですので、そのことを検討されると思います。 ただ、落札したという法の手続に沿った手続の結果も市としては尊重しなければいけないことだと存じます。どこかで両方の願いが実現できる道がないか、そう思って願っております。 ただ、
社会福祉協議会は評議委員会というんですか、協議会の中で、また、各委員がおられまして、いろんな検討をされておられるので、詳しい報告はありませんけど、具体的にはこれから改修も行われますでしょうし、それから、競合の問題も出てきますので、そういう意味での人材の必要も出てきます。どのような事業計画というものが先に上がっておりませんので、そういうような状況です。私も機会をとらえて、相手も尊重しなければいけないというのもございますよね。あんたそれ悪いよとは言えないですね。やはりあちらはあちらの理想といいますか、生き方、社協の運営の理念に沿ってやっていらっしゃるわけでありますから、言葉に注意をしながら、どういうんでしょうか、尊敬もしながら、尊重もしながら、でも、市が目指していたことは
社会福祉協議会の皆さんは知っていらっしゃったと思うんです。 ですから、足湯も一生懸命つくりましたし、どれくらい人が行ってるかということを遠回りしてでも見に行きます、いつも。そんなに熱き思いで、遅々とした動きですけれども、荒川温泉郷を活性化したいという思いは今も強うございます。
◆11番(荒尾正登君) ぜひ1億円も出してる団体ですので、市の意向といいますか、市長の意向が通るような形で、しっかりとした話し合いを今後持っていただきたいと思います。 それでは次に、ショッパーズの件についてお伺いをいたします。
福江ショッパーズの問題は、議会にもことしの1月、かなり詳しい経過報告がなされてますので、ある程度のことは理解をし、把握もできますけれども、市としても無償譲渡受け入れについて、受け入れた場合と受け入れなかった場合のメリット、デメリットも時間をかけて検討した結果、受け入れられないとの結論を出したのも十分理解をいたします。当時商店街としても、いろんな活用策を懸案しながらも、提案しながらもすべてを行政任せにし、具体的に中心となって動いていく人があらわれないというのでは、このような結果になってもいたし方なかったと、そのように思いますけれども、しかしながら、最近になってこの商店街、何とかしようという新たな動きが出てきております。市長答弁でもありましたけれども、先般新栄町通りの商店街の人たちによる活動の研修会が合計4回開催されたということであります。企画課長及び
商工振興課長、係長も出席されたと思いますので、まずこの研修会がどのような研修会だったのか、御説明をください。
◎企画課長(松野音幸君) 私も研修会の御案内をいただきましたので、オブザーバーとして出席をさせていただきました。この研修会では、
全国商店街支援センターから派遣をされました講師の先生より、全国各地区の
商店街振興策の事例について、まず研修をされてございます。 また、郊外大型店と商店街との比較相違ということで、強み弱みをそれぞれ整理をいたしまして、この課題を解決するためにはどのようなものがあるかというものを具体的に事業計画に落とし込むという、このような手法も研修をされてございます。 また、並行いたしまして、講師の先生の助言をいただきながら、グループごとにショッパーズを核とした商店街の振興策について話し合いをなされてございます。出席者の意見としましては、施設面では商業施設としましてミニスーパー、それから、地元の食品専門店、また、コミュニティー施設としては買い物代行、それから、診療待ち時間を活用するため、病院との連携や商店街の買い物情報、観光案内情報発信などのサービス拠点施設としても活用してはどうだろうかと、また、催事コーナー、それから、子供さん方、また、お年寄りの方々の休憩をしたり預かったり、そういうコーナーも必要じゃなかろうかと、このような御意見が出されていたようでございます。 施設の管理運営面につきましては、新栄町
商店街青年部の有志の皆さん方を中心とした組織を立ち上げまして、管理運営をしていきたいと、このような御意向のようでございます。 現在、研修会で学ばれましたことをもとにしまして、ハード、ソフト事業で、お客さんの流れをどうつくるかと、このような観点から講師の先生の助言を受けながら事業計画を取りまとめておられるということでございます。 以上でございます。
◆11番(荒尾正登君) これまでの商店街の活性化は中心市街地活性化法、いわゆるTMOにより計画を進めておりましたが、なかなか先に進まない。それならばということで、新栄町通りの商店街の人たちが今回国の商店街新法を用いて活性化を図ろうと、そのように考えたと思います。先ほど壇上での市長答弁でもありましたけれども、事業計画書をまとめて市に要望書を提出すると、そのような答弁でございましたけれども、
福江ショッパーズの銀行管理は12月までと、そのように聞いておるんですが、この要望書を一刻も早く提出してもらわないと、市としても再検討もできないと、そのように思いますが、いつ提出されるのか、連絡はあっておりますか。
◎企画課長(松野音幸君) 要望書の提出時期でございますけれども、今月の10日ごろをめどに取りまとめをして提出をしたいというようなことでお伺いをいたしております。 以上でございます。
◆11番(荒尾正登君) 要するに、今新栄町通りの商店街の人たちが計画を進めている事業計画は、
福江ショッパーズが核となるものであります。6月の議会では、真に商店街の振興に結びつく活用策を見出せない、すなわち
福江ショッパーズの活用に対しては商店街の人たちの熱意が伝わってこないということが断る大きな理由だったわけでございますけれども、現時点では6月とは大きく状況が変わってきております。商店街の人たちが自分たちの手で何とか活気あふれる商店街にしようと、今必死になっております。やはり行政もその思いに手を差し伸べるべきだと、そのように考えますが、市長、恐らくこの事業計画書の中には
福江ショッパーズはなくてはならない施設になっていると、そのように思いますけれども、改めて
福江商工開発から五島市に無償譲渡についての申し入れがあったらどのように市長対応をしますか。
◎市長(中尾郁子君) ずっと一連の動きを経験をいたしまして、今思っておりますことは商店街がやる気がない、何もまとまってないというようなことで、何だか商店街のことだけにしているような気が私はします。やはり理事者も議会も一緒になって中心商店街の活性化に向けては行動するべきだし、考えるべきだと思います。といいますのは、郊外に大型店が集中してきました、いろいろなお店が。そうすると、農協も出る、またもう一社出ると、そうしますと、今度波止場のほうに、また集中的に出そうな動きでございます。 それで、五島市の特に福江中心商店街は、いまだかつて経験しないような大きな時代の流れ、商店街のあり方の変化に直面していると思います。そういう状況にありながら、商店街のあなたたちが考えなさいよということだけでは通らないと、日ごろ思っておりました。 しかし、これは議会の皆様の熱き思いも結集していただかないと前に進めない、それは責任とれとか、そういうことにね。でも、いろんな事業にはプラスもありマイナスもあり進むわけでありますから、本当に市民が五島の玄関としてあのまちが大事だぞと思って、議会も頑張れ、市も頑張れ、そして、商店街も頑張れというふうな機運になれば、これは本当に物を売るだけではない、いろんな人が集う場所も必要ですし、また、NPOもいろいろ活動しておりますが、ツバキ協会を含めて活動しておりますけど、中心に拠点がありませんので、いろんな活用の仕方があると思っております。 けれども、みんなの思いが一つに集約できなければ、それはなかなか前に進みにくい、これが議会と理事者の間柄でありますので、どうぞみんなで今回出ている陳情書について、商店街の問題とやらずにみんなで考えていただきたい。そして、そういう集約ができれば、本当に苦労もあると思いますけど、今企画課長が言ったようなサービスを市民にお届けすることは本当にとても人と人が触れ合う情報が行き交う、そしてまた、面談してお話ができるいい企画だと思います。 けれども、それをバックアップするためには一時のモデル事業としてはあるでしょうけど、いろんな支援が必要でございます。それを商店街に求めることもまた酷でございます。これはいろんなことに市民が使える施設として、旧福江市だけでなくって、だから、お買い物施設ということよりももっと機能を広げてやっていけばいいのかなと思います。 けれども、何度も言いますけど、議会の皆様のあの施設、あの中心に対する熱き思いがどういうふうにしようと、こういうふうに市街地の商店街、郊外の商店街、それから、大波止周辺の商店街のはざまにあってこの大変な時代を生きている、そして、高齢者が多い、観光客も多い、そういうところでどうするか、役割はないかということを考えていただきたいと思います。議会の結論をお待ちしております。 以上です。
◆11番(荒尾正登君) 商店街の人たちの熱意が伝わってこないということで、前回の陳情はけったわけでございますが、先ほども言うように今回はそのときと状況が大きく変わっている。実は私は新栄町通りの商店街の人たちとよく意見交換をするんですけれども、当面今進めている2月の事業計画書認定に向けて全力で取り組んでいく。 しかし、仮に国の事業認定が受けられなくても、計画の規模を縮小してでも、
福江ショッパーズの有効活用のために自分たちが責任を持って管理していくと、そのように強く今思っておりますし、その熱意たるもの並々ならぬ決意が伝わってきました。何度も言うようでございますが、これは今までになかった気持ちのあらわれだし、本気になっております。 また、
福江ショッパーズを必要としているのは、商店街の人たちばかりではございません。市民有志でつくる五島市中心街の活性化を願い夢を語る市民の会が9月8日に3,843人の署名をもって市長と議長に要望書提出をしましたけれども、その後858人を追加し、4,701名もの人たちが
福江ショッパーズの存続を求めております。市長も最初の要望書提出のときのコメントとして、「署名を大切にし、市としてももう一度活用策を検討する」と、そのように述べております。このように以前とは大きく状況が変わってきておりますので、私は商店街の自主的な活動を大事にするためにも市が施設を譲り受けて活用するべきだと思っております。市長は市民の会や商店街の動きをどのように考え対応されるのか、最後にお願いをいたします。
◎市長(中尾郁子君) あの建物と土地を市にプレゼントするという申し出なんですね。本当に勇気ある行動だと思います。市にプレゼントするためには相当に株主たちは、負債の減額のために大変な血を流したと聞いております。そのことは、これもまた旧福江市商店街の島外から島に出店するのを阻止しようというところから始まった、今の青年部の親世代の人たちの熱意でありますが、そのことを受けていろいろ郊外店になったことで衰退をしたということで、プレゼントするための条件整備のためにこのように親世代が自分の血を出して、身軽にしてプレゼントするという行為に出たということは大変評価をしております。そのことも私は大きく受けとめているんでございますが、ただでもらっても、後が金が要るじゃんかとか、いろんな話も出ました、この議会でも。そのことも全部耳に届いております。 そういうことを受けて、みんなの議員がどう思うのか、本当にきつい仕事かもしれないけど、五島市も前進してるし、まちの形が変わるんだからということ、思いが一つになる一つのきっかけだと思います。
商店街青年部、あるいは商店街は今なっております。やっとといいますか、本当に何か陳情すれば何かできるよという時代ではないと、自分たちが動かなければ、自分たちが考え、行動して、また、苦しみも資金面も自分たちが責任持たなければ動かないという時代に来ているということを初めて行動されたと思います。高く評価をいたしております。でき得ることならばこたえたい。 けれども、これは議会にも出され、また、私どもにも出され、しているものでありますから、慎重にきょうの議論も聞いていただいて、踏まえていただいて、どのような視点で議員の皆様が結論を出してくださるのか、一緒になってこういう難局を乗り越えていくような御提案をいただきたいと思います。 以上です。
◆11番(荒尾正登君) わかりました。 今議会中継は生中継で放送をされているにもかかわらず、きょう商店街の人たちも傍聴に来ております。これはやはりやる気のあらわれだと、そのように思います。ぜひぜひその思いにこたえられるように議会としてもしっかりと検討をしてまいりますし、市もしっかりと対応をしていただきますよう期待をいたしたいと、そのように思います。 次に、
ふるさと大使についてお伺いをいたします。
ふるさと大使の効果というのは、すぐには目に見えないと思いますけれども、私も
ふるさと大使を任命するのには大賛成であります。いただいた名簿を見れば、アントニオ猪木さんとか、さだまさしさん、プロレスラーの武藤敬司さんやプロ野球の下柳 剛さんまで、五島出身者はもとより、各界の著名な人ばかりであり、それぞれの分野で恐らくこの五島をPRしていただいてると思いますけれども、いつの間に29人になったのかわかりませんでした。昨年の2月の26日に
ふるさと大使の委嘱交付式がありましたけれども、それぞれのスピーチを聞くことによって、五島に対する思いと考えを聞くことができましたけれども、そのときは12名中10名の出席で、それから、17名ふえておりますけれども、交付式は正式にはしておりません。残り17名を一堂に会した委嘱状の交付式というのは計画はされていないんでしょうか、お伺いをします。
◎市長(中尾郁子君) お忙しい方ばかりで、なかなか一堂に会してということがとりにくかったということもありまして、最初はしたんでありますけど、例えば、東京の社長が見えたときに周りを集まってもらうとか、いろいろ工夫をいたしましたけれども、また、おいでていただくということが、ほとんど東京、大阪でありますので、なかなかスケジュールがということが一つです。 それから、先方のところへ行って委嘱状をお渡しさせていただいている例もございますが、そのときもきちんと式典というような形で、お一人に渡す場合も、ただ物をやるということじゃなくって、ごあいさつをし、会社の方も、また行く者もきちんと並んでやっておりますので、お一人お一人とは意識といいますか、そういうものはきちんと伝わっているんですが、議員仰せのように、市民の皆様にこういう方が大使だよということはなかなか本当にわかりづらいので、少しこれから方法も考えていこうと思います。何しろお忙しい方ばかりで、その方が五島に来られるときに差し上げたのが榊さん御夫妻でございました。そんなふうにタイミングをとらえまして差し上げさせていただいております。今度行くときによかよという方もおられますし、今時津風親方見えてますけれども、また
ふるさと大使でございまして、私も巡業先に訪問、けいこ場に訪問したこともございます。そういうつながりは、お一人亡くなりましたので今29名ですけれども、しっかりつながっていると思います。もう少し市民に見えるようにこれからやっていきたいと思います。
◆11番(荒尾正登君) 恐らく随時交付という形をとっていると思うんですけれども、こちらからお願いして大使になっていただいているので、失礼な話ですけれども、やはり五島の
ふるさと大使としての誇りと自覚を持ってもらうためには盛大に、それこそ市民に披露する形で委嘱状交付式を私はとり行うべきだと、そのように思います。今市長が言われたように、忙しい人ばかりで、日程調整が難しいと、そのように思いますけれども、それでも昨年は計画して10名参加してされたわけでございますので、同等の対応と考えるならば、ぜひ都合がつく人だけでも、やはりこの交付式を計画してほしいと、そのように思いますので、強く要望をいたしたいと、そのように思います。 この
ふるさと大使は、市長の思いつきとかタイミングだけでは、私は任命していないと、そのように思いますけれども、この一覧表を見ますと、昨年2月に12名、4月に2名、6月に3名、10月に6名、ことし4月に6名と、委嘱日はばらばらであります。ややもすると乱発し過ぎと、そのようにやゆされますし、際限なくふえていきますと、
ふるさと大使としての重みも薄れてくると、そのように思いますので、慎重に任命していただきたいと思いますけれども、この後何名ぐらいまでふやすお考えなのか、それと委嘱決定までの過程はどのように踏むのか、心の
ふるさと市民にはいつなってもらうのか、お伺いをいたします。
◎市長(中尾郁子君) 多分同じ名簿が行ってると思うんですが、1番から12番までは式典をいたしました。松井守男さんやらこのときが一番大きな式典をいたしました任命式でございます。 それから、数はどうなのかということですが、非常に五島に対して熱き思いの方がおられます。そして、たくさん観光客、仲間を、例えば退職の先生方を仲間で、御自分は忙しくて来れないけど、送り込んでくる方とか、そういうの連絡ありますので、お迎えに行って、いろいろお世話をしたりしているんですが、そういうふうに五島に行動してくださる方には、あちらからおれが大使になるよとか言ってくださる方もおられます。 それから、先ほども言いましたようにアントニオ猪木さんは、あちらが来られたときに自分もいろいろとメディアに出るから、応援者になれるよと言っていただきまして交付いたしました。乱発と言われれば乱発かもしれないけれども、本当は何もそんなに多いからどうということじゃないですけど、私はまだ多くてもいいのかなと、五島を宣伝してくださってる、あらゆる機会をとらえて言っていただいております。さだまさしさんもしかりですし、もず昌平さんもそうです。これは大阪で、今井美沙子さんともず昌平さんと、それから、もう一人一緒にホテルの一室を借りまして贈呈式をさせていただいて、会食をして、いろんな五島の将来を3人一緒でした、そのときはですね。そのように一応きちんと、ただぽっと渡すだけではなくてやっております。榊さんは、御夫妻で来られました。映画監督です。三番町に床屋さんがありましたね。あそこの息子さんです。それは鋭い目線の今本当に受けている映画の監督です。来年新しい映画に挑戦するということなので、私どもの及ばない世界を持っていらっしゃる方々を任命しております。 今後もそういう方を五島のファンになっていただければお願いして、この事業を広げていき、ひいてはこれは五島が有名になる、東京で五島はとても評判いいよというのは、いろんな方の積み上げだと私は存じております。ツバキで評判がいいよ、教会で評判がいいよと言われますけど、こういう方たちがいろんな機会に応援してくださってる、言葉に出してくださってることによると思います。もちろん、企業誘致の方もいらっしゃいますし、毎年毎年ふるさと納税をしてくださってる方もいらっしゃいます。そんなで、やっぱり五島は本当に離れ島でありますから、本土にいる五島ファン、五島出身者を頼りにして、これからも五島のPRに努めていこうと思います。
◆11番(荒尾正登君) 選定に当たってはしっかりと手順を踏んでいただきたいと思いますけれども、今市長も言われましたように、映画監督の榊さんのお話が今市長から出ましたけれども、まず、「2012年には五島で映画撮影をしたい」と、「準備中である」と、そのようなコメントが載っておりましたけれども、御承知のように9月に封切られた「悪人」が大変な評判でございます。そのロケ地が五島であったということで評判でありますし、女優の深津絵里さんがカナダのモントリオール映画祭で主演女優賞を受賞したということもありまして、大変な注目を集めたと思いますけれども、その宣伝効果は大変なものだったと、そのように思いますが、ちなみに
観光交流課長、映画「悪人」による観光PR、そして、反響というのはどのようなものがあるのか、わかっている範囲でお答えください。
◎
観光交流課長(古川八寿男君) ただいま映画「悪人」の効果といいますか、お尋ねがございました。 映画「悪人」の封切り以降、関東、関西、いろんなところからポスターが欲しいとか、ロケ地のマップが欲しいというような問い合わせがあっております。 また、これは青年会議所の皆さんの発案という形の中で、島内のロケ地めぐりといいますか、スタンプラリーの御提案がありまして、これ11月から取り組んでおりますけれども、ちなみに11月のスタンプラリーの応募者というのがちょうど53名という形になっておるようでございます。いずれにいたしましても、映画「悪人」によりまして、とにかく大瀬崎地区といいますか、大瀬崎が非常にクローズアップされ、五島の観光に効果的に動いているということで考えております。
◆11番(荒尾正登君) 映像による宣伝効果は抜群であります。その榊監督もその五島を撮影したいと計画してるわけでございますので、ぜひ観光PRの観点からもこの計画に市としても全面的に協力するべきだと思いますが、市長いかがですか。
◎市長(中尾郁子君) 榊監督は非常に五島のことをそう言っていらっしゃいますので、協力いたします。「悪人」のときもいろいろと協力をいたしまして、その後何とか妻夫木さんを呼びたいと思って、いろいろ交渉するんですけれども、超多忙でありまして、お二人とも、深津絵里さんもなかなかチャンスがつかめない状況でございます。 しかし、「悪人」の宣伝効果は本当にとても大きいものがあります。吉田修一さんも長崎出身だし、長崎県内で主に撮影をしておりますけど、作品読まれたと思いますけど、平戸港を撮りましたね。平戸の市長が、五島まで行かずに、経費もかかるから、平戸にも灯台があるから、平戸で撮影しなさいということをとても勧めたそうですけど、一番初めに決めたのが大瀬崎灯台だと言われたそうで、僕はとめたけど、とうとう五島に持って行かれたよということを平戸の市長から言われまして、そして、作品ができ上がってから、平戸の市長、一番先に見に行ったそうですが、一番大きくあの湾の中を撮影現場にしてたものですから、平戸がですね。あれには負けたと、大瀬崎灯台には負けたと一言ございましたので、大瀬崎灯台の姿というのが全国に披露できたと思っております。これまで遠いねということでしたけれども、これからもあそこもトンネルもできて近くなりますので、いい観光スポットになると思います。いろいろ応援もしていこうと思います。
◆11番(荒尾正登君) ぜひ五島を売り出すチャンスですから、力強い協力をよろしくお願いします。突然ですが、市長、ヨシノサツキさんという方を御存じでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) 漫画家で、ヨシノサツキさんとは私は7年前に会っておりまして、そのころ今よりもちょっと少女ぽくって、畑のあぜ道を歩いて、2人で話したことがありました。でも、そのときにはヨシノサツキさんとは知りませんで、漫画が出ましたときに、えっ、彼女じゃないかと思って、すぐに予告もなしに突然彼女の家を訪ねまして、2人でいろいろ話した次第です。それから、また次、第2巻が出ましたけど、とてもいいですね。五島弁は、あの漫画の吹き出しにはとても合いますね。短い言葉が多いですから、なんばしちょっとかというのが漫画の吹き出しに書かれると、非常に生きますね。五島弁は漫画にぴったりだなと思いました。とてもいい線いってますし、今五島市のホームページのトップも彼女の絵でございます。人材です。
◆11番(荒尾正登君) 市長の行動力とか、情報力はさすがだと思いますけど、実は今五島市のホームページにも載ってるということなんですが、私も知らずに、宮崎県にいる息子からメールが入りまして、コンビニでおもしろい漫画本を見つけたということで、本のタイトルが「ばらかもん」というんですね。この本がそうなんですよね。もう既に3巻単行本として出てるんですけれども、今言われたように富江出身でありました。このヨシノサツキさんという方は、若い人たちの中では大変に今人気作家のようでございます。この本では五島の風景や方言がふんだんに盛り込まれておりまして、読者に五島の持つ素朴な風土と人間性が受けてるようでございます。映画同様、出版物も大きな影響を及ぼしますので、ぜひこういう人を
ふるさと大使に任命してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) ぜひともお願いしようと思いますね。今本当に頑張っています。東京に時々行ってますけど、ファクスで原稿を送って、編集者が富江に来てというようなことで、しっかりでんと富江に住んで漫画書いてます。また、登場人物のモデルもそれぞれのところに、この人はあの人かなと私も思うような人が出てきます。習字の先生、書道の先生は大家がおられます。学校の先生でしたけれども、そういう私でも見えるモデルが。なので、本当にいい宣伝効果だと思います。全国のランキングに入っておりますので、そうお願いいたします。
◆11番(荒尾正登君) ぜひぜひお願いをいたします。私は
ふるさと大使を一堂に会したコーナーを設けるべきだと、そのように思います。例えば、市役所の玄関ロビーとか人が集まるところとか、いろいろ検討して、どこか適当な場所を掲示するべきだと思いますし、ホームページを見ますと、まだ
ふるさと大使の一覧が載っておりません。ぜひこの29名を細かいプロフィールなどを入れた紹介をぜひ私はホームページに乗せるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) そうですね、玄関に等身大の写真でも載せて何かやると、とてもみんなにまた親しまれますね。HPIの今村社長とか、東京の会のお世話もなさってますし、そんな意味では、また、大使も喜ばれると思います。ぜひとも実行したいし、ホームページにも一覧表も載せます。御指摘ありがとうございます。
◆11番(荒尾正登君) 最後に、
ふるさと大使はどのような活動をしているか、なかなか市民にはわからないし、興味があると、そのように思います。そこで、提案でございますが、年に1回でも
ふるさと大使と交流ができる機会をやっぱり私は設けるべきだと、そのように思いますし、いろんな企画をすることで、
ふるさと大使がどのような五島に対してイメージを持っているのか、それを聞くことによって、五島の活性化のヒントが出てくると思いますので、ぜひそれも計画していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) 検討させていただきます。
◆11番(荒尾正登君) よろしくお願いをいたします。 それでは、いそ焼けについてお伺いをいたしますけれども、このいそ焼けは漁業者にとっては大変な問題でございます。ここ数年で急速に進んでいると思いますけれども、実は今度の経済土木の決算の分科会でもちょっと議論をされたんですが、現状を把握する意味でも、五島沿岸のいそ焼けのマップを作成するべきだと、そのような決算委員会でも出ましたので、その点についてはいかがでしょうか。
◎
水産課長補佐兼
水産振興班係長(林利則君) いそ焼けマップについてお答えいたします。 いそ焼けマップにつきましては、県の出先であります五島水産業普及指導センターが5年ごとに地図の情報として作成をしております。市のほうもその地図をいただきまして、20年度が最新版でございますけれども、事業等に活用させていただいております。 以上でございます。
◆11番(荒尾正登君) ぜひぜひお願いをいたします。市としてもこれまでいろいろな調査をして、その対策を講じているということですが、何せいそ焼けの原因を特定できない。ゆえに、その対策も何が有効なのか、さらに結果が出るまでには時間がかかることだし、本当に苦労していると、そのように思いますが、そこで、一つ紹介をしたいと思います。実は私も大変いそ焼けのことについて心配になりまして、地元の福江集落の人たちと意見交換したり、独自でインターネットで調査をしたりしたんですが、いいものを発見しました。実はこれは日経新聞のことし8月29日に掲載された記事なんですが、「山口県の杉本幹生さんという方がいそ焼けの原因は山から海に供給される鉄イオンの不足が原因の仮説を立てまして、30年かけて研究実験をしてきた」と、そのように記事で載っておりました。要するに、「使用済みの使い捨てカイロを再利用した鉄炭だんごを沿岸に沈めることによって海藻が生息する」と、そのようにあります。もちろん、実験結果もしっかり出ておりますし、広島とか、山口の各漁協でも既に取り組んでおります。水産課は、この鉄炭だんごについては御存じだったでしょうか。
◎
水産課長補佐兼
水産振興班係長(林利則君) 鉄炭だんごについて知っていたかという御質問でしたけども、実は2年前に「森は海の恋人」ということで、仙台のほうから鉄分を利用したいそ焼け対策についての学習会がございました。その流れで、鉄炭だんごについても、また、日経新聞等も読ませていただきまして勉強しておりました。確かに使い捨てカイロの鉄粉を利用するということで、リサイクルにもなりますし、使いやすい鉄分供給の素材じゃないかということで認識しております。 以上でございます。
◆11番(荒尾正登君) 取り組んでいるところで、それぞれにすばらしい結果も出ておりますので、ぜひ五島でも水産課として実験するなり、あるいは各集落に紹介するなどして、五島沿岸のいそ焼け対策にさらに取り組んでほしいと、そのように思います。 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(熊川長吉君) 以上で、
荒尾正登議員の質問を終わります。 次に、18番 中村康弘議員。
◆18番(中村康弘君) (登壇)質問いたします。 その前に、航空自衛隊の三井楽の基地のほうに地上電波測定装置の設置、それから、ベベンコビッチさんの全国での準優勝、それから、4日に行われました中学校の九州駅伝で富江が県内では第1位でございます。九州で第9位と、非常にお祝い申し上げたいと思います。 それから、先ほど市長からございましたが、時津風部屋が中央公園のほうに合宿に参ってるということでございますから、ぜひ多くの子供たちが指導を受けたらなというふうに思っております。 それでは、質問させていただきます。 情報、企画行政についてであります。 まず、市政懇談会での各地区の問題点とその対策についてであります。今年度は旧福江市内の市政懇談会でございます。私も全会場を御一緒させていただきました。6番議員もほとんどの会場を御一緒させていただきましたが、そのことについてお尋ねをいたします。 それぞれの各地域のこともそうですが、特に二次離島のライフラインである食糧対策等への助成、さらに各地区重要な点の年次計画等についてお尋ねをいたします。二次離島のライフライン関係では6番議員もお尋ねございましたが、中身について、さらにちょっと私も突っ込みたいというふうに思っております。御答弁願いたいと思います。 2番目に、地籍調査の状況と計画についてであります。 これはかねてより私どもの議会でもそうですし、先日国会での予算委員会等の質疑の中でも国のベースであると、私どもにとりましても市のベースでありますから、このことの計画についてお尋ねをしたいと思います。 2番目に、商工振興、生活環境、交通安全行政についてであります。 まず、1番目に、各交通機関、海上運航船、それからごみ収集車、
スクールバス等でございますが、この安全管理と運用状況についてお尋ねをしたいと思います。 特に、ここは二次離島を抱えておりますので、いろんな船が行き交いしております。このことについても、特にお尋ねをしたいと思いますし、嵯峨島の航路の船も大分古くなっておるようでございますので、このことも特にお尋ねをしたいと存じます。 2番目に、リサイクルセンター等の職員の待遇改善についてでございます。 このリサイクルセンター、私も当時、旧福江市の折に文教厚生委員のメンバーとして場所の選定からずっとかかわってまいりました。現在、崎山のほうに設置されておりまして、10年を経過いたしておりますが、その本俸の改善がずっとなされておりません。このことについてお尋ねをしたいと思います。 大きな3番目でございますが、建設行政についてであります。 1番目に、田部手川の改修計画と下流域市民の安全確保についてであります。 これは9月の補正で計画がなされております。大変結構なことだというふうに存じております。かねてより15番議員もよくお尋ねされておりました。私も平成8年の12月の本議会、それから、平成10年の6月議会、平成14年の12月議会にこの改修及び2級河川昇格に絡んでお尋ねをいたしております。 2番目に、市道81号線、大荒から旭丘住宅の道路改良についてであります。 これは、また80号線にもつながる大事な道路だというふうに思っております。このことについてお尋ねをいたします。この質問も平成13年の9月と平成14年の12月に同じく通告質問をいたしております。 4番目に、総務行政についてであります。 職員等のその後の
町内会入会状況についてであります。 前回に引き続きまして通告いたしておりますが、私の一般質問をした中で、この関係の反響が一番多うございました。市民の方が非常に関心を持っておられるということで、引き続きこのことについて通告をさせていただいたわけでございます。 2番目に、支所、出張所のあり方についてであります。 いろんな議会で議論されておりますが、改めて市のほうの考え方を伺いたいと存じます。 3番目に、水道担当職員への専用携帯電話の配備等についてであります。 これはライフラインの最先端の現場の方々でございます。過去に携帯電話でのいろんな使用の問題がございましたが、やはり私は必要だなというふうに昨今の議場でのいろんなやりとりを聞いておりまして思っておりますので、改めて通告をさせていただきました。 5番目に、
教育行政についてであります。
教職員住宅環境再整備計画についてであります。このことは21年度の我々の文教厚生委員会の決算でも議論されております。特に、二次離島を含めましてシャワー、水洗トイレ関係の整備を急ぐべきではないだろうかというふうに存じます。 1回目の答弁で納得できない分は、また自席から質問させていただきます。 以上で、壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(中尾郁子君) (登壇)18番 中村康弘議員の質問にお答えいたします。 まず、市政懇談会についてのお尋ねでありました。 昨年は、支所地区の市政懇談会でありましたが、ことしは本庁地区を10月4日から10月22日まで11地区で開催をいたしました。 特に今回は、五島振興局の建設、農林関係の担当の職員もみずから同席をしていただきまして、これも県と市のワンフロア化の効果だと大変ありがたく思った次第でございます。 また、6番 網本議員と18番 中村議員におかれましては、全地区へ御出席をいただきまして、まことにありがとうございました。 懇談会で提示されましたその主なものを申し上げますと、福江地区では、福江川浄化に関する意見が出され、住民の方々の環境に対する関心の高さがわかりました。赤島では、市内でも珍しく人口がふえているといううれしい報告がございました。それに関しましてのいろいろな要望もございました。 このように市政懇談会では、多種多様にわたりながらも住民生活に密着した話題が提供され、非常に有益なものであったと実感いたしております。 また、個々の質問のお答えにつきましては、課長より答弁を申し上げます。 次に、地籍調査の状況と計画についてのお尋ねでありました。 五島市の地籍調査事業は、三井楽町と奈留町が合併前に既に調査を完了いたしております。 岐宿地区、富江地区、玉之浦地区におきましても合併前から着手をして、現在も事業継続中でございます。 平成21年度末における進捗率は、五島市全体では44%となっております。地区別では岐宿が82%、富江が67%、玉之浦が48%、福江地区は未着手でございます。 今後の計画といたしましては、平成22年度を初年度とする国の第6次国土調査事業10カ年計画に基づきまして、引き続き岐宿地区、富江地区、玉之浦地区を実施をいたしてまいります。また、福江地区につきましても、この第6次計画期間中に事業着手をできないか、検討中でございます。 次に、各交通機関の安全管理と運用状況についてのお尋ねがありました。 旅客船につきましては、市内7航路が運航しておりますが、そのうち4航路が民営、3航路は市営で運航いたしております。どの航路も海上運送法の規定に基づく安全管理規程を設けるとともに、船員は定期的に講習会へ出席し研さんを積み、常に利用者の安全に配慮した運航を行っております。 また、船舶の管理につきましても、毎年ドック入りし、定期点検などを行っております。 なお、船齢が最も古く、嵯峨島貝津間を運航しております嵯峨島丸につきましては、現在、国が主催する航路改善協議会におきまして、新船建造に向けて協議を行っているところでございます。協議が順調に調いますと、来年度新船建造となり、再来年度から新しい船舶により運航することとなります。その他の船舶につきましても、船齢等を考慮しながら、国との協議により、新船建造が行われることとなります。 次に、ごみ収集車につきましては、予備車も含め12台がごみ収集委託業者へ貸与されております。車検を含め修理は市が行っており、車の不備に起因する事故が発生しないよう万全の体制を整えております。 また、収集車の買いかえにつきましては、購入時期や劣化状況を考慮して順次行っており、今後23年度に2台、24年度に2台、25年度に1台を買いかえるよう計画をいたしております。 次に、リサイクルセンターの職員の待遇改善についてのお尋ねでありました。 リサイクルセンターは、現在、受託業者の従業員15名の皆様が資源ごみ選別作業に従事をいただいております。 この委託事業所の従業員の待遇につきましては、雇用主が決定することでありまして、市が直接申し上げることはできませんが、市といたしましては、財政事情が許す範囲で委託料の算定面から考慮をいたしております。 次に、田部手川の改修計画と下流域市民の安全確保についてのお尋ねでありました。 今回の改修計画区間は、県道松山橋から上流の市道東城平橋までは、河川断面積も小さく蛇行して、河口近くのため、満潮のときに影響を受ける区間で、豪雨、高潮、満潮の自然条件が重なりますと、河川はんらんによる冠水のおそれがあり、緊急車両が進入できない事態が予測をされます。 今回河川幅が急に狭くなっている区間に、現在の河川も生かしつつ、別の最短ルートを新しく計画をして、必要な河川断面積を確保し、流下能力を高めることで、梅雨時期の集中豪雨による橋梁・民地等の冠水を防ぐことができるものと考えております。 現在、測量業務と調査業務をいたしておりまして、今後の予定として、地権者の御理解と御協力をいただきながら早期に工事が発注できるよう努力をしてまいります。 次に、市道81号線、大荒、それから、旭丘住宅の道路改良についてのお尋ねでございました。 この路線は整備する条件が整いつつあります。今後、近隣地への緊急車両等の進入を可能にして、地域の安全・安心な生活を確保するために23年度に着手できないか、検討中でございます。 次に、職員等の
町内会入会状況についてのお尋ねでありました。 9月定例議会でも同様な質問をいただきましたが、職員等へのアンケート調査結果を踏まえまして、担当課より全職員へ町内会加入の呼びかけを行っております。私といたしましても、率先して町内会へ加入するよう奨励をしているところでございます。 また、市役所窓口での転入届受理の際など、機会あるごとに町内会加入を呼びかけてまいりたいと存じます。 なお、町内会加入状況調査につきましては、年に1回程度行ってまいりたいと思います。 次に、支所及び出張所のあり方についてのお尋ねでありました。 まず支所につきましては、合併後の平成17年10月に策定いたしました五島市行政改革大綱及び実施計画に基づきまして、合併直後の暫定的な組織機構を簡素で効率的な組織機構とするために、事業部門を中心に、その業務を本庁に集約して組織の整理統合を進めてまいりました。 平成22年4月現在では、各支所に総務企画課、市民生活課、地域振興課の3つの課を設置をいたしまして、職員数は1支所当たり平均で29人となっております。 今後はそれぞれの支所地区、地域独自の自然や風土、歴史や文化といった特色ある地域資源を生かしたまちづくりのために策定をいたしまして、五島市支所地域振興計画の実現を図るために地域の皆様と行政がより一層連携をして協働を図るとともに、訪ねやすい支所を目指してまいりたいと思っております。 次に、出張所につきましては、事務量に見合った職員定数の適正化を図るべく、平成22年度より陸域の4出張所の一部を嘱託化したところでございますが、地域の皆様の御理解と御協力を賜りまして、現在のところ特に問題もなく、事務を順調に遂行しているところでございます。 今後は、離島地区の出張所についても、事務量に見合った体制へと移行する予定でございますが、離島地区においては地理的な特異性、また陸域に比較して過疎化・高齢化が著しいなどの事情がございますので、その辺を十分に配慮しながら総合的な地域の見守り手としての出張所のあり方について、見直し作業を進めてまいりたいと考えているところでございます。 次に、水道担当職員への専用携帯電話の配備についてお尋ねがありました。 携帯電話はいまや日常生活に欠くことのできない情報通信手段でございまして、1人に1台の時代でございます。現在、本庁に1台、富江支所に1台、三井楽支所に1台、岐宿支所に1台の専用携帯電話を配備いたしております。 なお、使用業務につきましては、各取水施設等の維持管理、衛生管理、工事の実施に関して、施工業者との連絡、調査、測量、検査等、あるいは漏水調査、資材の検収など、多種多様な業務に利用されているところでございます。今後もしっかりその必要性を見極めたいと思います。 5項目めの教職員住宅につきましては、
教育長が答弁を申し上げます。(降壇)
◎
教育長(才津久高君) お答えいたします。 1点目のスクールバスの安全管理と運用状況についてでございます。 現在五島市内では、5地区においてスクールバスを運行いたしております。五島市の所有の車6台、それに委託業者の車によって運行をいたしております。 一番大事な運行時刻等につきましては、各学校と業者によって協議をしていただいて、それぞれの地域の実情に合った時刻を定めていただいて運行しているということでございます。また学校でいろんな行事等もございますので、その折には学校の要望等に十分こたえていただいているという状況でございます。 それから安全管理につきましては、運行業者が行う整備点検、それから分室等によって随時行っている点検がございます。この随時点検もより一層安全性を高める意味で、やはり定期的にやったほうがいいということで分室に定期的な点検をするように指示をいたしているところでございます。 2点目の
教職員住宅環境再整備計画につきましては、お話のとおり現在計画を策定中でございます。基本的な考え方として、ただいまございます教職員住宅、本当にこれから必要な戸数を把握するということ、それから建てかえの必要なもの、あるいは逆に取り壊しの必要なもの、あるいは改修内容、どのような改修をするかという内容の把握、それから用途の廃止であるとか所管がえである、こういうふうなこと。それから実施に当たっては二次離島を最優先するという考え、こういうものを基本的なものとして計画をしているところでございます。 議員の御指摘にございました水洗化、シャワー化、これにつきましては、現状教職員が入居しています住宅の約半数しかこれが整備されていない状況にございます。したがいまして、この項目につきましては最重点の項目として整備を図っていきたいというふうに、このように考えております。 ちなみに、今年度営繕工事で行いましたものが、水洗が4カ所、シャワーを1カ所、本年度の営繕工事で行っております。 以上でございます。
◎
商工振興課長(東條一行君) 市政懇談会に関する質問中、二次離島の食糧対策について補足説明をいたします。 10月5日、椛島本窯地区での市政懇談会におきまして、出席者の方から9月末日をもって本窯唯一の小売店が閉鎖され、生活物資が気軽に購入できないとの御意見がありました。その発言の後、対応策として郷長様の御尽力により、市内スーパーが毎週火曜日出張販売をするという方策をとっているというようなお話でございました。ちょうど本窯地区での市政懇談会が火曜日でございまして、当日から出張販売が開始されたというようなことになっております。本窯独自のこのような対応策につきまして、これらの現状の課題や問題点を検証しながら、市としてどのような方策があるのか、地元と協議してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆18番(中村康弘君) ただいま東條課長からお話がございました。特にこの点は、私も非常に気になったところでございます。実はその前に車の車検をなかなか福江のほうに持って行けないということで、これ私がちょうど平成6年に初めて旧福江市議会に当選した折に、平成6年の12月に何とかフェリー久賀があいたときに、月に1回でも回せないかというような一般質問をしたわけでございます。それから十五、六年たちまして、やっとそれも実現したなというふうに思っておりまして、市政懇談会でもお礼の言葉が申されとったようでございます。非常に我々がこの離島のことを私もよく申し上げておるんですけど、日本全体から、世界から見たらやっぱり我々も日本でもですし、この五島市でも旧福江市でもやっぱ離島だなというふうなことを改めて我々もしっかりと認識した上で、そういう方々の対策を練っていかなければならないのだろうというふうに思っております。高齢化率もはるかに進んでおりますし、今
商工振興課長が申されましたことに関しましては、特に非常に大事な部分だろうというふうに思っております。 実は、あのときに私もちょうど本窯の会場から伊福貴会場に参りました折に、ちょうど港の桟橋のところでそのスーパーの方とお会いすることができました。市長も申されておりましたとおり、採算が取れるんかなというふうな思いがまず走るわけでございますね。そこで私もいろんな話をそばで黙って聞いておりました。社長みずからお見えになりまして、いろんな荷物を持って来ておられましたが、非常に厳しい状況下のようであります。まずそこに橋口課長も最後までいろんなお話を聞かれておったようでございますが、橋口課長、年齢も御一緒だろうというふうに思いますけども、ああいう状況を客観的に見まして、市の幹部職員としてどんなふうに感じられましたか、ちょっと御意見を賜りたいと思います。
◎生涯学習課長(橋口明敏君) 個人的な感想ということでお答えしたいと思います。 確かに10月の5日ですね、伊福貴の港だったと思います。僕らが着いたときにちょうど市内スーパーの移動販売しておりました。昔から知ってる関係でずっと立ち話をしてたわけですけども、久賀にも行ってると。火曜日が椛島で木曜日が久賀と。火曜日につきましては、荷物を定期船に積んで行って、椛島の軽トラを借りて4カ所を回ってる。久賀につきましては、軽トラで行って4カ所で販売しているということで、200キロから300キロぐらいの野菜等を積んで販売しているそうです。 議員もご存じのように2人おったわけですね、社長と、もう一人の方はもうボランティアだと。ほとんど人件費等も払ってないし、ボランティアだと。そうしないとやっていけないということです。近くのおばあちゃんなんかが来ていたわけですけども、単なる物品の販売じゃなくて非常に面白い会話をしているわけですね。「いやあ、元気だったね、ばあちゃん」ということで、非常につながりを持ってるんじゃないかと思ってます。 今後も住民がいる限りは続けていきたいと社長も言ってましたので、何かやっぱりいろんな問題があるみたいです、話を聞いてみればですね。ですから、さっき商工振興課の課長が答弁したように、今後もし継続していくようであれば、椛島にあの店があれば一番いいんでしょうけど多分これからも難しいと思いますので、忌憚のない協議をしていただいて、何らかのやはり助成が必要じゃないかと私は個人的に思いました。 以上です。
◆18番(中村康弘君) 私もそういう感じを持ちました。生涯学習課長ですから、人生の生涯をトータル的に見た発想もあろうかと思います。我々の現実でございますので、多少このための資料を私も集めました。これは小離島向け移動販売開始の契機になったのが、5年前ごろから久賀島・椛島在住の商店街顧客の皆様方から、「年をとって島から出るのが難儀になってきました。これまでは福江でまとめ買いをしていましたが、持ち帰る体力もなくなってしまい、日常の生活をするための買い物に困っています。大変ですが、島まで販売に来てもらえませんか」という声が多数寄せられ、経費的に不安があったが、久賀島・椛島のお客様方に長年お世話になってきた恩返しも含めて実施することといたしました。 福江島では商店街として商店街バスを運行することで買い物弱者対策は実施できたが、小離島の市民への対策がさまざまな理由でできていなかった。特に椛島地区では商店閉鎖という事態が発生したため、買い物ライフラインに対する不安が高まり、一時は離島を、離島って「島を離れる」ですね、離島を考える住民が続出したため、有志の方々より再度椛島での移動販売実施に対する要望が強まったと、こういうことであります。 それで、この課題と現状につきまして、今抽象的ながらも大体市長や課長たちも理解できることだろうと思います。まずこれが売り上げ対運賃の比率が12%、通常は1.5から3%で、12%というのはまあもう利益の非常に薄い、食料品では全く採算の合わない状況であります。それから人件費が出ないので、そうやってボランティア関係で経費を抑えておるわけでございます。 2番目が運賃でございます。運賃の算出は船会社のほうで独自に行っておりますので、現状椛島に対して送る船出しの運賃は弊社負担、その会社のほうで行っているということであります。移動販売時の持ち込み料は、通常の船出し運賃より倍程度の割高になっているということであります。 それから住民の方が望む品数と量をそろえると、帰りの空箱運賃も含めて、これ空箱にも運賃がかかっているわけですね、運賃負担が高くなるので、ある程度で制限しなければならない、申しわけないというふうに思ってる。 それから同じ五島市民であるし、年金生活者が多いので、椛島でも福江でも一般的な価格で提供していますが、運賃負担は事業の負担になっており、価格継続に企業努力では解消できない状況にあります。本島での価格競争の現状を考えると、価格への転嫁による利用者への運賃負担は現実的ではありませんし、新たな格差をつくることになりますと。一所懸命福江との一緒の価格で抑えておるということであります。 それから椛島島内の移動に関しては、地域の方々と郷の御厚意で車をお借りしている町内会組織に感謝していますと。 6つ目が、運賃負担が大きいため、住民の方々が切望、希望する飲料水の常時販売については、郷と漁協の協力で、倉庫をお借りして一定量を在庫し、在庫分を郷の方が利用できるようにしています。試算では、自動販売機では民間ベースでは利用率が低く採算に合わないようですと。 非常に具体的に現場の意見が、今申し上げたとおりでございますから、ここにはちょうど
観光交流課長も多分椛島の出身だろうと思います。ひとつ十分に御協議いただきまして、我々の今直面している問題であります。国県もそのことも考えておられるようですし、我々が一番直近の現場でございますので、市長の御意見をちょっと賜りたいと思います。
◎市長(中尾郁子君) 本当に販売している初日に出会ったということで、実態がよくわかりました。国の制度も買い物弱者の支援ということで政策としても上がってきましたので、そういうことを取り入れながら支援ができる道を探っていきたいと思います。
◆18番(中村康弘君) なおかつ、十分な、現場を踏まえてやっていただきたいと思います。 市政懇談会では出なかったんですが、これと別個で、例えば祭りなんかでも非常に料理づくりが、実は70歳、80歳代はまだ若い人だそうでございまして、いろんな準備のために現実的には非常に御苦労をなさっておるようでございますから、その
観光交流課長出身でもありますから、そこら辺も踏まえて、かつて支所とか出張所に勤務された方も市の職員も協力をしていただいて祭りなんかに参加していただいておるようでございますが、僕らは弁当持って行くよとか、いろんな配慮を今後も考えていかれて、刺身ぐらいは御馳走になろうかというぐらいな気持ちでされたほうがいいのかなと、現実的には非常にそういう話も懇談会の折には出ませんでしたけども、私は伺っておりまして、だれに行き場もないから聞いてくださいということで聞いておりますので、ひとつここら辺もよろしくお願いしたいと思いますが、
観光交流課長、地元としてこの問題も含めて、さっきのお店の問題も含めていかがですか。
◎
観光交流課長(古川八寿男君) 私の出身でもございますし、椛島地区におきましては本当に高齢化が進んでおります。議員のほうからも御指摘がありましたように、70歳でも若手というような状況になっておるのも事実でございます。おかげさまで市の職員、特に出張所に勤務をされた職員の皆さん、さらには教職員の皆様方、いろんな形で島で生活された方々が、祭りとか運動会とか、いろんな形で御支援をいただいて、今島が少しでもこれまでの行事等々も継続できるような形で御支援もいただいております。 実は、土曜日の日に椛島のほうで郷の役員会がございまして、ちょうど椿まつりへの椛島の宝来丸の出演の関係で、郷の役員会のほうにお邪魔させていただいたところなんですが、その折にもこの買い物の件、お店の件につきまして、かなり心配されている御意見等々もございました。先ほど
商工振興課長さんのほうから前向きに検討していきたいということもあったようでございますし、島に暮らす皆さんが安心して暮らせるよう私のほうとしても課長のほうと連携をとりながら努力してまいりたいと考えております。 以上です。
◆18番(中村康弘君) 各課にもいろいろ私も申し上げたいんですが、対応はしっかりしていただけるだろうというふうに思っております。 1件だけ、農林課長、崎山のほうでもです、ほかでもちょっと出たかなと思うんですが、農地・水関係の今後の継続ですね。先日、私も農水の官僚が見えた折に、私も参加させていただいておりましたんで、恒久的な財源のもとに恒久的に続けるんだというふうなそんな事業なんだということをお聞きしまして、ほっとしておったんですが、そういう理解でよろしいでしょうか。
◎農林課長(川上健一郎君) お答えいたします。 農地・水・環境保全に関してはですね、一応19年度から始まりまして23年度と。今後新たに政権が変わりまして、見直しの方向であります。中山間と農地・水と連結してやっていくだろうということで理解しております。
◆18番(中村康弘君) ほかのことは、ひとつそれぞれ対応していただくものというふうに思っております。ただ一つ私も、15年目を過ぎた議員の生活でございます。先ほどフェリー久賀の件も申し上げましたですけども、やはり補助航路はやっぱり補助航路で、赤字が出れば補助が出てくるわけでございますから、非常に現場の苦しいところのそっちのこともその中に入ってるのかなというふうな思いで何らかの対策をやっていただければというふうに思います。 私も議員も16年目になりますが、是々非々の立場で自称私は五島市民、五島市民党というふうな思いで一生懸命公平な立場でやっておるつもりでございますので、ひとつそのように対応もしていっていただければなというように思います。 それから地籍調査の件ですが、旧いわゆる五町のほうは、済んだところ等進んでおります。福江のほうが、我々も本当に申しわけないなというふうに思っておりますが、その次の年次にやりたいということですが、具体的に何年ぐらいからやるのか、まだそこら辺がわかっておりませんか。
◎企画課長(松野音幸君) これはまだ正式決定ではございませんけれども、企画の事務レベルでは、平成27年度から着手できないだろうかということで現在今検討中でございます。 以上です。
○議長(熊川長吉君) しばらく休憩いたします。午後は1時15分から再開いたします。 =午前11時58分 休憩= =午後1時15分 再開=
○議長(熊川長吉君) 再開いたします。 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。
◆18番(中村康弘君) 地籍調査だったと思いますが、第6次計画の最後の年にどうにか入れ込むのかなというようなことみたいでございますが、ひとつ確実に進めていただきますようにお願いしたいと思います。 若干お昼休みを挟みましたんで、ちょっとモチベーションを高めるために、若干ちょっと質問とそれますけども。現在私も国会のほうがどうも気になっておりまして、いろんな形で通っておりますが、国会は言論の府のはずが、このところ口論の府に成り下がっていないか、そんな趣旨の投書が多いというふうに天声人語で出ておりますが、我々も常に午前中出ましたとおり、今全国にこの中継もつながっておるらしいですので、やっぱりしっかりした形で議論をしていかなければならないなというふうに思っております。 それで、次の交通機関の分でございますが、特に私、嵯峨島の分を通告いたしまして答弁をいただきましたが。と申しますのが、ついこの間、これは12月3日に御承知のとおり、ニュースでも流れました高波で高速船浸水ということで新上五島町長崎間のニュースがございました。瀬戸港に緊急避難されたということでございます。海上保安庁の、当日の海上は北西の風13メートル、波の高さが2.2から2.5メートルと、同社の運行規定では、風速20メートル波高3.5メートルを基準にして欠航を決定するが、同社は「今回の件では大変御迷惑かけた」というおわびがあったわけでございますが、基準になっとってもこういうケースが起こるわけでございます。 実は、前回も申し上げましたとおり、木口汽船さんはよくこううまいこと回転しながら新しい船をつくられております。それで申し上げました嵯峨島は、昭和62年の12月に建造されまして、もう23年を経過しておるわけでございます。この差というものが私ども素人にはなかなか理解できない部分がございます。 それと新しい嵯峨島の船につきまして、概要がわかっておりましたらお知らせ願いたいと思います。御答弁では、23年度中に新船建造して24年度から就航する予定であるということでございましたが、よろしくお願いいたします。
◎
商工振興課長(東條一行君) 市長答弁にもありましたように、嵯峨島丸は現在国が主催する航路改善協議会におきまして、協議を進めているところです。国が主催する航路改善協議会というのは、国が100%新船建造の補助をするというようなことで、この計画書ができ上がれば100%の国の補助で新船建造ができるというようなことです。 ただ国のほうといたしましては、新船建造をすると、それとそれに伴う効率化を図らなければならないということで、嵯峨島旅客船に対しましては、効率化の計画を綿密にするようにというような指示が来ております。 それで新船の概要ですが、議員から御案内がありましたように、順調に協議が整いますと、来年度平成23年度に建造に入りまして、平成24年度から新船による運行が開始されるものというふうに考えております。 その船舶の概要でございますが、新しい船は、総トン数が現在の35トンから19トンになります。また航海速力も10ノットから20ノットということで、単純な計算でいきますれば、現在、嵯峨島貝津航路が所要時間20分かかっていたのが10分で運行できるというようなことになろうかと思います。 このような概要を今国から示されているところでございますが、具体的な船舶の内容等については今後会社のほうで詰めていくというようなことになってこようかと思います。 以上です。
◆18番(中村康弘君) 新船購入のサイクルの問題はちょっとなかったですけど、いずれにしても支払い期間が終わって後のことになるだろうと思いますが、どっちかと言いますと、私は嵯峨島のほうが外洋に近い形の波の荒れ方かなというふうに思いますんで、ひとつくれぐれもこの安全面関係だけは今後ともよろしくお願いしたいと。新船建造につきましても、お互いに話し合いながら旅客の安全安心な運行をお互いに心がけていただければというふうに思います。たまたまこの上五島の浸水のことがございました。以前にもあったような話ですけど、こういうことが絶対ないように、ひとつお互いに気をつけていただければというふうに思います。 それからごみ収集車とスクールバスにつきましては、もう第1回目の答弁でわかりましたので、ひとつそのような計画でお願いしたいというように思います。 それからリサイクルセンター等の職員の待遇改善についてであります。私も当時の、もう10年以上になるわけです。壇上で申し上げましたとおり、ちょうど私も文教厚生委員会に所属しておりまして、その場所探しからやったわけでございます。 当時は市長も崎山の出身の市長でございましたので、いろんな話がしやすいのもあっただろうと思いますが、御理解をいただいて現在のところに建設をいたしておるわけでございます。 そして1日目に出ましたその容量につきましても、非常に延命化が今計られております。これはごみの分別収集があってのことであります。その先のことも考えていかなければならない状況にまた陥ってくるだろうと思いますが、たまたま四、五日前に、このときの設立の方ともお話しし、リサイクルセンターにも出向きましていろんな話をちょうだいしてまいりました。 ただ結論から申し上げまして、今度の議会でも人勧の減額の分で議案上程されておりました。私はやっぱり減額されていく、年収が低くなるというのは何となくやっぱり寂しいものであります。どうせなら、上がるほうの審査をしたいなといつも思っておるわけですけども、我々が住んでるやっぱり五島市に在住してる我々が、まだ正直申し上げまして、公務員の方は生活が民間と比べるといいほうだろうと私は思います。だけど、その方たちがやっぱり経済を支えているんだというふうな認識も僕は持っております。だから、下がるほうの審査より上がるほうの審査をしたいなといつも思っているのですが、現況はなかなかそうもいかない。 となりますと、民間の方のやっぱり生活水準を上げるということが僕は大事だろうと思います。一家の主がやっぱり少なくとも私は280万円以上、やっぱ300万円ぐらい持ってないと、少子化の問題もあります。せめて2人は子供生んでくださいと言うわりには大体今のこの本俸プラス給与からすると、それ以下なんですよ。そこら辺をいかにして上げていくか、それも10年来本俸の変化がありません。 当時は、新しい会社だからこれでいこうというような、なかなか地元の意向もなかなか通らないところでセットされております。もう10年なったんですが、まだまだそこは改善されておりません。さっきの生活水準も含めて、いまだ高校はおろか大学まで大体2人の子供を出そうというような環境になってきておりますが、ここら辺は市長、いかがお考えでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) 本当に民間はやはり経営がきつうございまして、どの経営者も給料を上げたい、給料をたくさん差し上げたいと思っていると思います。しかし、経営が成り立たないことにはそれはかないませんので、今はそういう意味では五島の民間は大変苦しい時期だと思います。よくわかります。でもやはり給与は営業から出てくるわけですので、そこをどのように工夫してやっていくかということだと思います。いろんな業種がございますけれども。 このリサイクルセンターにつきましては、給与は事業者が決めておりますので、受託事業者が決めておりますので、役所はその算定のところでどのようなふうに支援ができるかということで、効率化をすれば雇用の人数が減るし、そういうところで少しばかりこれまでよりも給与面に反映ができているのかなと思います。 今後もそのことは注意といいますかね、配慮しながら算定をさせたいと思います。けれども、やはりそこは、民間はですよ、民間はそういうふうな事業の採算から出てくるわけですので、いろんな意味で工夫をしていただいて、経営改善をしていただいて、他の部分に、例えば少し減額ができれば、それを人件費に上げていくとかいろんな工夫があると思いますので、担当課もいろいろ事情もわかっているようでありますから配慮させたいと思います。
◆18番(中村康弘君) 配慮させたいということで、納得していいのか悪いのか、どっちかわかりませんが、いずれにしても先ほど申し上げましたとおり、主が家族を支えていく、そうでないとやっぱり今のような出稼ぎの状況というのは私はなかなか直らないと思いますね。奥様が働いて、100万前後働いていただいて、子供2人、大学まで出せるのかなと、奨学資金制度なんかありましょうけども、そういう状況でありますから、やっぱりここに住んでいる人が、「ああ、五島に住んでいていいな」とないと、IターンUターンというのは私はなかなか来ないと思いますね。ここら辺を絶対今後は考慮していただきたいと思います。 嘱託とかほかの委託先の問題もありましょう。総務課長、どうですか、例えば市の職員が30歳から40歳になります。大体ここが42.何歳の平均なんですが、30歳のころと市の職員が42歳ぐらいになったときとどれくらい昇給してますか。
◎総務課長(中野基樹君) 市の職員の場合は平均が43歳でございますので、30歳からその間、どのような昇給の仕方がされているかというお尋ねだったかと思います。 30歳の今の給料月額が現在24万4,900円でございます。43歳、これ平均値でございますが、これが36万円7,100円。昇給月額、差し引くとそのトータルが出てくるわけでございますが、昇給は年に7,000円から8,000円程度になるんじゃないかと思います。 以上です。
◆18番(中村康弘君) そういう状況であります。今回、新年度ぐらい、10%あたりぐらいでも考慮していただければと思いますが、ひとつ今言った買い物もできない。これがまたある面では経済不況になってる原因でもあるんだろうと思います。とてもお金を使う余裕がない、ゆとりがない。それによって、商店もまたそうなっていくということも経済の循環として考えられるわけですから、ひとつ考慮いただくということの答弁で私はもう納得したいと思いますので、よろしくお願いしたいというように思います。 次に移りたいと思います。建設行政についてでありますが、田部手川の改修が本当に長年待ってやっとああいう形ができるのかなというように想像できます。ただもう一つ私が心配なのが、今度改修する県の道路の橋の先の、いわゆる松寿園から流れてくるところのレベルの差のないところも私もちょっと気がかりでございますが、冠水したりするケースがございます。もともと田んぼであったわけでございますけども、この辺技術的には建設課長、どんな考えでおりますか。
◎建設課長(富山博彌君) 松山橋よりも下流部の被害状況ですかね、それについて対策があるかということでございましたけれども、まず東城平橋から松山橋の間につきましては、やっぱ豪雨とか満潮とかいろんな条件が重なって、河川が氾濫しておりましたけども、それよりも下流部につきましては、私は冠水したということをお聞きしておりません。問題になったのは、この敷地の排水、排水溝の田部手川の出口がですね、田部手川の海水面よりも低いということで、敷地の排水がうまく流れなかったということをお聞きしております。今御質問受けて、今後現地をちょっと詳細に調査したいと考えております。 以上でございます。
◆18番(中村康弘君) 現実はおっしゃったとおりだと思います。あそこはお魚も泳いでおったりするわけですけども、管理道路を町道を走ってみますと、ひとつ技術的なものは私もよくわかりませんのでひとつ研究をしていただきたいというふうに思います。 それで市道81号線、23年度に着工したいというふうなお話がございました。もう一つ気になるのが、途中まで、多分マリアの園のところまで市営住宅の建てかえと一緒で、以前からこれは申し上げておったことなんですけど、あそこまで行くんだろうなということで確認をさせていただいておりますが、その先がどうなるのか、その計画と、現在通ってみますと非常に荒れております。これは管理課の仕事かなと思いますが、そこら辺含めて御答弁願いたいと思います。
◎建設課長(富山博彌君) 計画について、マリアの園から大荒町に行くところの市道81号線につきましては、今のところ計画しておりません。 維持管理につきましては、管理課長に答えてもらいます。
◎管理課長(野口博君) 市道81号線の件ですけど、マリアの園から大荒町に抜けるルートにつきましては一部未舗装であります。議員御指摘のとおりかなり舗装が傷んでおります。 改良につきましては、先ほど建設課長が述べましたように、現在のところはないということでございますので、将来的には改良が行われるかどうか、まだ未知数の分がございますので、本格的な舗装を行った後で改良が行われますと二重投資というふうになりかねますので、管理課といたしましては補修の方向で進めてまいりたいと考えております。
◆18番(中村康弘君) じゃあ、そのように進めていただきたいんですが、一刻も早く先のほうまでやっていただきたいと思います。 それからあそこはね、先のほうは舗装してませんよ。ちゃんと行って確認してくださいよ。舗装ができてないところがありますから。答弁ありますか。
◎管理課長(野口博君) 議員御指摘のとおり、先の方は未舗装であります。
◆18番(中村康弘君) ひとつよろしくお願いしたいと思います。早く80号線に福中の裏から出てるあの通りにつなげていただく、そしてそれをまた今の都市計画道路のでき上がったところにつないでいくというようなことが肝要かと思います。 それから総務行政についてであります。職員等のその後の
町内会入会状況についてでありますが、年に1回アンケートをとっておられるということでございますが、本当に壇上で申し上げたとおり、市民の反響が一番高い事項でございましたので、これは職員のみならず、例えばきょう出てました
社会福祉協議会の補助金の出てる職員あるいは観光協会の職員とかおられると思いますんで、そういった方もぜひそのようにして、みんながお金をいただいておる中で我々も仕事をしてるんだという意識をしっかり身につけていただきたいというふうに思いますので、職員の方はもう支所のほうで随分やっていただいていると思いますんで、今後ともお願いしたいというように思います。 それから支所・出張所のあり方についてでありますが、いろんな効率性のよさ、私、医者の立場から言いますと、私も病院関係、相良議員がよくやっておりますが、支所は、個人の考えですが、総合医的な要素を含んでいるのかなと思うんです。特に生活してる人たちが、これが困った、これが困ったというのをやっぱりきちっとあらゆる角度で処理していただくと。水道もその中の一つだと思います。 そういうことも踏まえながら、今回3月に3名退職される方がおるんですが、3月には聞く暇がないのかなと思って、今回通告をさせていただきました。うちの離島で支所があります奈留の支所長、それから岐宿支所長は本庁にもかつておられました。で、福江島の大体真ん中付近にある旧町でございます。それから玉之浦は陸域で一番遠いところなんです。そこら辺を踏まえて、忌憚のない御意見を聞かせていただきたいと、支所のあり方について。お願いします。
◎
玉之浦支所長(中村健一君) 支所の今後のあり方ということでございますが、合併後6年が経過いたしまして、支所の実態は随分とさま変わりしたというのが率直な私の印象であります。旧町に準じました支所機能は既に見直され、その意識の切りかえと職員数に見合った支所機能、支所の役割というものについて、考え直す必要に迫られております。 現在の玉之浦支所の職員数は24名で、今後も定員適正化計画に沿って低減の見込みとなっております。支所業務の主なものは各地域に整備されております数多くの施設の維持管理であり、地域の行事やイベントを支え、地域の活性化を推進しながら旧町時代からの懸案処理に努めているところでございます。 このような状況の中で一番大切なものは、何といっても地域との連携であります。地域との良好な関係を維持し、地域の主体性を引き出しながら地域に支えられて行政が進められることが支所力の根源であると考えております。そのためには地域からの要望の実現、地域とのあつれきの要因の解消に努め、信頼関係を築いていくことが肝要であると考えております。 先般、策定した支所の地域振興計画も、そのような趣旨で地域と行政が一体となって取り組むことができる事業を優先的に事業化いたしました。この地域振興計画に基づき、地域と一体となってその実現に向けて取り組んでいくことが重要であると考えております。
◎岐宿支所長(洗川正則君) ただいま答弁をされました
玉之浦支所長とほとんど基本的に同じようなことでございますが、今後の支所のあり方について、どのように考えるかとの質問でございますが、市長は所信表明で行政機構のスリム化と経費の削減という合併本来の目的に照らし、引き続き簡素で効率的な行政組織の実現を図るため、今後特に支所機能について再点検を進め、特色ある地域づくりが実現できるよう支所力の強化を目指すと言っています。また議会も本庁と支所の調整を図りながら、支所機能の充実を図るようにと決議しています。このように、支所にとって大変ありがたい応援をいただいております。 そこで支所力の強化、支所機能の充実を図るためどのようなことが必要かと考えた場合、欠かせないことの一つとしまして、職員の職務に対する使命感ではないかと思います。自治体の職員にとって、職務とは何かと言いますと、事務処理自体を自分の職務、使命と思い込んでいるところがございますが、担当する事務をただ処理することだけではなく、住民を幸せにすること、住民福祉の向上であると思います。 機構改革により定数削減で支所はますます厳しくなり、一人の職員で複数の業務を担当しなければならないことになっていますが、時代の変化に対応しながら、スピードあるサービスを提供するため、さらなる意識改革に取り組むことが必要であります。そして職員としての自覚をしっかり持ち、柔軟な発想で住民と意識を共有し、住民の満足度につながる職務を常に考えていくことが大切であります。 このことを具体化するために各支所の地域振興計画が策定されました。この振興計画は、常に見直しが必要ですので、幅広い住民の意見や要望に耳を傾けることはもちろんですが、支所職員は今後の課題解決に向けた実り多い議論を一層活発にしていただきたいと考えています。 岐宿支所としては、地域が有する固有の自然環境や歴史文化を生かしながらまちづくりを進めたいと考えていますが、さらには人的資源を最大限活用できるよう関係団体とこれまで以上に連携を密にして地域の活性化に取り組んでまいります。元気で活力あふれるにぎわいのあるまちづくりを目指すには、そこに住む人々みずからが動いてこそ元気な町になると考えます。「自分たちの町は自分たちで」を合言葉に、保育園児から高齢者に至るまで、市民と行政が一体となって協働する事業を目指し、それぞれの市民が参画する事業を行うことによって岐宿町の活性化を図りたいと考えています。 このように、まず支所職員の意識改革を行うとともに、市民と行政が一体となって協働する事業を目指し、住民の皆さんがお互いにさりげなく助け合いのできるしなやかで優しいまちづくりを進めていく支所でありたいと考えています。 以上です。
◎奈留支所長(高島豊君) 私も岐宿支所長と
玉之浦支所長が答弁されたことと同じでありますが、奈留の場合、地域性も視野に入れた業務の整理統合、支所業務の本庁への集約等で見直しによる効率的な職員の配置等が現在行われております。今後も年々減っていくとは思うんですが、本庁、支所、県が連携して行政サービスの低下につながらないように頑張っていきたいと思っております。 それと市長からの答弁もありましたが、五島市支所地域振興計画の実現を図るために、地域の皆様と行政がより一層連携して今後進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆18番(中村康弘君) ありがとうございました。 ひとつ、共通してやっぱりこれ町内会に入っていっしょにやることがまた大事だなということがまた確認できたような気がします。 出張所につきましては、市民課長、何かお考えございましたら、出張所についてお願いしたいと思います。 一つ私が気になったのが、市政懇談会の折に懇談会のところの出張所長が見えていなかった町があったのがちょっと気になりまして、やっぱりそこの出身の方もその会には出るというふうな指導も僕は必要だろうと思います。そこら辺も踏まえてお願いしたいと思います。
◎市民課長(冨田信子君) お答えいたします。 市政懇談会の折に出張所の関係者が欠席であったというお話でございます。非常に私も残念に思っております。そのことも含めまして、出張所につきましては、機構そのものをやはり見直していく時期でもあろうかと思います。 と申しますのも、特に陸域もそうですけれども、特に離島地区、二次離島の出張所につきましては、高齢化、過疎化が著しく進んでおりまして、久賀では53.1%、65歳以上の住民の方の占める割合でございます。椛島につきましては、64.5%ということで、もう諸行事をするに当たりましても、地域の方の御協力、それから消防団、先生、保護者の方、そして市の職員ということで、みんなが連携し合わないといろんなことが成り立たないような状況にもなっております。 それで事務分掌にありますような、仕事をするというだけではなくて、やはりその地域のいろんなところに目配り、気配りをしながら、皆様のための出張所でなければならない。安心安全の中心的な存在になっていかなければならないということで、定員適正化で嘱託化は避けられないところなんですけれども、やはり地域の活性化の要となって頑張っていかなければならないというふうに考えておるところでございます。皆様方のどうぞ御支援と御協力をお願いしたいところでございます。よろしくお願いします。
◆18番(中村康弘君) よろしくお願いいたします。 支所の分で私も玉之浦にちょうど前から出ましたたちばな荘の関係で参りましたのが、支所長も草刈りに出かけておりまして、本当御苦労だなと思ったわけでございます。あの暑い最中にですね。たちばな荘に関する件に関しては、総務課長を中心に担当課、五、六人か、七、八人寄っていただきまして、すぐ対応していただきました。これはすばらしいなというふうに思っております。課長たちも頑張っていただきたいと思うんですが、反面、水産課長がおられないのが僕は非常に残念な気もしますので、ひとつそこら辺の連携をしっかりやって、士気を高めてやっていただきたいというように思います。 それから水道局の場合、いろんなコンプライアンスも含めて、公私の仕事をちゃんとしながら携帯電話持たせることにするわけですね。そのことだけ確認したいと思います。
◎水道局長(岩谷進君) お答えいたします。 市長も壇上で申しましたとおり、現在本庁、富江支所、三井楽支所、岐宿支所にそれぞれ1台の専用携帯電話を配備しているわけでございますが、議員御指摘のそのようなことがないように、未配備地区の支所につきましては、要望要請等があれば今後配備していく方向で検討してまいりたいと思っております。 以上です。
◆18番(中村康弘君) それでは、最後のこの教職員住宅関係でございますが、
教育長の決意を伺いましたんで大丈夫かなと思うんですが、私はこのシャワーと水洗トイレに関しましては、ここ一、二年で集中的にやるべきだろうと思うんですが、そこら辺をもう1回確認して、よければ市長にもこのことを確認したいと思います。
◎
教育委員会総務課長(田端政義君) 先ほど
教育長も答弁しましたとおり、我々についても早急には解決をしたいというふうには考えております。ただ財源的に必要なものを確保しなければならないということもありますので、関係各課と協議しながら早急に改善できることを望んでおります。 以上でございます。
◎市長(中尾郁子君)
教育委員会のほうで改修計画などもつくられて、きっちりとこの全体像を見せていただいて、その後財源の検討もさせていただきたいと思います。
◆18番(中村康弘君) もう時間がありますんで最後にしたいと思いますが。このことを私、校長さんに何人か聞きましたら、私も嬉しいなと思ったんですが、やっぱり一番気になる嵯峨島あたりをやってくれと、本土の校長さんがですね。そこら辺の連携は僕はすばらしいな、お互い人間性がよく出てるなと思ったんですが、そういったことでぜひ進めていって、普通の、多分この中でシャワーがない方、水洗トイレでない方、どなたかおるのかな、おられたら手を挙げていただきたいんですが、多分おられないと思いますんで、それくらいの環境整備はぜひ早目にやっていただきたいと思います。 以上で、一般質問を終わります。
○議長(熊川長吉君) 以上で、中村康弘議員の質問を終わります。 次に、16番 向原安男議員。
◆16番(向原安男君) (登壇)質問いたします。 さきの9月議会で
e-むらづくり事業にかかわる情報センター設備移設費の問題点について、19年3月議会総務分科会での議会説明に始まる一連の経過に沿って、問題点を私なりに全面的にただしたつもりであります。前担任者は1点目に移設しない場合の補修備品、この場合の想定は送出設備、いわゆる情報センター設備の保守用機器であり、音声告知用の保守用備品ではないことを認めました。2点目に当時の総務委員全員がなぜ音声告知放送システム設置工事がこの1億2,410万円の中に含まれていると誤った理解をする事態が起こったのかとの問いに対しまして、資料1、2番の括弧内の音声告知放送用センターの設置費用と、この表現が不適切であったためにそういった誤解を招いたのではないかと不十分ながら正直に答弁されました。 さらに副市長からは、資料1、資料2、いわゆる総務分科会と監査委員に提出した資料でありますけれども、ここに不適切な説明の箇所があった。言葉足らずのところがあったという点ではおわびをするとの答弁がありました。しかし、私の質問後に他の議員から移設費の予算審議、監査請求に疑念を差し挟むような質問があったということで質問がされ、市長は、これは議事録によりますけれども、予算、それから決算、それぞれに審議を尽くしていただいきまして、的確なる判断をいただいたと思っておりますと答弁いたしました。これは部下職員の不適切という表現ながら非を認める答弁すら無視をする答弁でありました。9月議会で解明できなかった2点について質問をいたします。 まず19年3月議会の予算委員長報告、後段の「仮に条件が整い」の説明は、地方自治法の予算の流用禁止と目的別計上の条項に違反する説明との指摘に対して、副市長は調べてみたいと答弁されました。調査の結果を御報告ください。 さらに情報センター移設工事は、本来予備品として購入予定であった備品を先に購入して、移設先の市民体育館に設置し、移設完了後は移設元の福江ケーブルテレビに設置した備品、機器を予備品として管理するという形をとったとの工事手法について、不自然な工法だと質問いたしました。しかし、市長は私の質問の内容を理解できなかったようでありまして、全く逆の答弁をされました。改めてこの工事費用の是非を問います。 次に、五島市総合計画について質問いたします。前期基本計画の到達点と評価についてでありますが、基本計画では、6つの基本方針と26の主要施策ごとに課題や目指すべき姿、達成度がわかる成果指標などを設け、しまの豊かさを創造する海洋都市の実現を目指すとあります。前期基本計画は18年から22年度までとなっていますが、一番新しい成果指標の具体的な到達点と現時点での全体的な到達評価を質問いたします。 また23年度から5年間の後期基本計画の策定がされます。日本共産党市議団は、現在22年度
市民アンケートを全所帯対象に10月から行っていますけれども、その結果と意見もまとまり次第届けますので、市民の願いをより正確に、後期基本計画策定に反映させるためにもぜひ参考にしていただきたいと考えております。
市民アンケートによせられた4点の要望をほぼ原文のまま紹介いたします。 1、「嵯峨島港と貝津港の桟橋に街灯をつけてください。夜、島から救急患者の搬送時など暗くて困る。」との島民からの要望であります。 2、「三井楽町の港公園の遊具ですが、この先ふえることはないのでしょうか。シーソーもさびたら取り壊し、そのまま。ブランコも使用禁止のままで数カ月、目の前には子供たちが住んでいる団地があります。地域の子供たちのために遊具をふやしてほしいです。現代の子はゲームに夢中ですので、公園に遊具をふやすことで外で遊ぶ楽しさを知ってほしいです。」20代の女性であります。 3、「久賀は人が少なくなり、道も山も木も草も伸び放題、人は70歳、80歳ばかり、どうにもできません。カーブミラーも木で見えなくなることが多いです。若い人も何人かいますので、市で雇って何カ月かに1回ぐらい道路の草をはらってもらいたいです。」60代女性。 同じく久賀からです。「蕨福見間の道路の改良をしてほしい。ひどいものです。正式な改良工事をしてくれとは言いません。道幅は十分あるのです。それを3メートルで舗装している。道幅いっぱい舗装してもらえば十分です。それでかなり広い道路となります。ぜいたく言うつもりはありません。島外から来た人たちに市道というのがはばかれます。50代の男性。 4、「シャッター通りとなった商店街の支援、買い物に来ても休憩する場所、トイレの場所がない。ショッパーズがなくなるとすべてなくなります。巡回バスの待合、トイレの設置をお願いします。」50代の男性であります。 以上、4点の市民要望の実現を求めて、壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(中尾郁子君) (登壇)16番 向原安男議員の質問にお答えいたします。 まず
e-むらづくり事業についてのお尋ねがありました。 1点目の地方自治法に反する説明についてでありますが、平成19年3月23日に開催されました3月市議会定例会の最終日、平成19年度五島市一般会計予算に関します予算委員長報告の中で、後段の部分に引用されている理事者の答弁は、地方自治法に反しているのではないかとの御質問が、平成22年9月市議会定例会の一般質問においてございました。それにつきましては、副市長から「調査をしてみたい」と答弁を申し上げましたところでございまして、副市長から私に対しまして、結果としては地方自治法に反する予算執行はなかったとの報告を受けております。 なお、副市長に補足説明をいたさせます。 次に、移設用機器を予備品で購入しての工事手法についての質問でありました。 これまでの議会において、何度も答弁いたしておりますとおりに、IRU契約が不調に終わり、既に試験電波という形でケーブルテレビを視聴されている二千数百世帯の方々がいたという現実から、短期間で移設工事を完了する必要があり、この移設費が発生したものでありまして、移設工事の手法の是非ということであれば間違ってはいないと確信をいたしております。 次に、五島市総合計画に関するお尋ねでございました。 まず前期基本計画の到達点と全体的な評価ということでありますが、前期計画は6つの基本方針、26の主要施策、99の事業群で構成しておりまして、177の成果指標を挙げてございます。成果指標の達成状況でございますが、平成21年度末で177の成果指標のうちに、目標値に達したものが33%の58、目標値に達してはいないが、計画策定時よりも目標に向かっているものが28%、49となっており、約6割の成果指標が上向きとなっております。全体的には順調に推移していると考えておりますが、市外との交通環境の充実、地域福祉の推進、商工業の振興、産業の育成などの施策については、計画当初よりも落ち込んでいる指標もございます。施策や成果指標も検証を行いまして原因を分析いたします。後期基本計画にそのことを反映させたいと思っております。 次に、
市民アンケートの結果を後期基本計画策定の参考にということでありますが、後期基本計画につきましては、現在素案を検討しているところであります。市におきましても平成22年4月から5月にかけまして、後期基本計画策定の参考にするために19歳以上の市民2,000人を対象にアンケートを実施をし、745人の方から回答をいただきました。計画を策定するためには、多種多様の御意見に耳を傾けていく必要があると考えておりますので、御提案の
市民アンケートにつきましても参考にさせていただきたいと思います。 次に、嵯峨島と貝津の桟橋に街灯をとのお尋ねでありました。 この街灯につきましては、地元町内会から今年3月に設置の要望がありました。その後、現地調査や聞き取りを行いました結果、旅客船の利用者や漁業者の安全対策のために設置の必要があると判断をしまして、9月補正で予算措置をしております。現在図面作成などの準備をいたしておりますので、12月中に設置工事を発注する予定でございます。今年度中には完成いたします。 次に、三井楽港公園のブランコと高崎公園の遊具の更改についてお尋ねがありました。 三井楽港は、県管理漁港でありまして、公園につきましては現在市が委託を受けて管理をしております。施設の補修は県が行うようになっておりまして、使用禁止となっておりますブランコにつきましては、現在県のほうで検討しているところでございます。 次に、高崎公園の遊具の更改につきましては、平成14年度の漁業集落環境整備事業で設置されております。海岸に近接しておりますことから、台座の金具部分が塩害のため腐食が進んでおり、危険であることから、現在使用禁止としております。本庁、三井楽支所及び関係町内会との話し合いの中では、利用者も少なく、撤去という方針でございましたけれども、更改してほしいとの要望もありますことから、今後遊具の取り扱いにつきまして、再度関係者で検討してまいります。 次に、久賀の草刈りについては、町内会から陳情を受けておりまして、市道永里細石流線は、一部年2回、久賀7号線の蕨福見間は年3回の除草を行っております。 次に、蕨福見間の道路につきましては、町内会から陳情を受け、22年度に6カ所の退避所を設けることにいたしております。またカーブミラーで木が見えなくなっているとの御指摘がございましたが、点検を行い、対処してまいります。 次に、福江商店街の巡回バスの待合トイレの設置というお尋ねでありました。 商店街巡回バスは、福江商工会議所に所属をいたします福江TMOが事業主体となりまして、平成15年8月から運行しており、毎年2万人前後の方が利用されております。また福江商店街連名では、巡回バスの利用者や商店街への来訪者の利便性を配慮し、商店街の空き店舗を借り受けて、トイレや休息スペースを整備をいたしましたが、諸般の事情により、昨年11月をもって閉鎖されました。 その後、福江商店街連盟では、新たな施設の整備などいろいろ検討してまいりましたが、実現に至ってない状況でございます。ただ現在は
福江ショッパーズ、旧江川町公設市場、末広公園はトイレや休息スペースなど従来どおり活用できますことから、これら施設を利用していただくよう誘導しているところでございます。 しかしながら、巡回バス利用者や商店街への来訪者の方々への利便性を考えますと、工夫が必要であると思いますので、福江商店街連盟、福江商工会議所と連携を図りながら、最良の方策を検討してまいりたいと思います。(降壇)
◎副市長(諸谷英敏君) さきの9月議会におきまして、移設費に関する予算審議を行った平成19年3月の総務委員会において、地方自治法で禁止されている款の間の流用を行う旨の説明が行われたと思うので調査をされたいとの議員の御指摘がございまして、調べてみたいと答弁をいたしました。まずどのような記録が残っているか、議会に照会をいたしました。予算委員会に対する総務分科会長報告はございましたが、録音データは存在せず、また議事録も作成していないとのことでございます。 総務分科会長報告は、18ページにわたっておりまして、そのうちの12ページがこの移設費関係に充てられておりますが、移設費の内訳と計上する理由については、議会最終日の予算委員長報告と同じ内容でございまして、具体的な発言の記録は残っておりませんでした。 当時の市長公室の担当者に聞きますと、e-むらづくり関係の調査は、全員協議会の後に2日にわたって行われた記憶があり、1日目のときに情報センターを移設した場合と移設しない場合とでは所要経費がどの程度違うのかとの質問があり、その場では明確に答弁できなかったので、さきの資料1を作成して2日目に提出して説明をしたとのことでございます。 なお、この資料作成は、市長公室限りで行っておりまして、財政課など他の課とは協議していないし、決裁も特に取っていないとのことでございます。 次に、財政課に尋ねましたところでは、福江ケーブルテレビとの折衝の結果次第では移設が必要になるかもしれないとの説明を受け、急遽予算計上したものであり、もし移設する必要がなくなったときには改めて検討するものと認識していたとのことであります。 なお、予算の流用については、当初予算書の第5条に、項の間で流用できる場合を明記しておりまして、これは款の間での流用ができないことを前提とした記載でございます。 結果といたしましては、改めてIRU契約の再公募を行ったところ、富江ケーブルが契約の相手方と内定し、福江ケーブルテレビから移設の要求があり、予算計上の趣旨に沿って移設するために使われたところでございます。 以上でございます。
◆16番(向原安男君) 答弁いただきましてありがとうございます。 副市長ですね、非常に丁寧にその当時の総務分科会の審査の状況を調査していただいたなというふうに、私もその点については、今の報告についてはそのまま受け取り、非常に正確な調査をしていただいたというのが私の現時点の感想でありました。 ただ、副市長ですね、私の言い分ちょっと聞いていただきたいんですが、結局その委員長報告の分しか報告がなかったんですね。それで結局それが実態ですよ。だから、いろんなやりとりなかったんです。それはもう当時の委員の皆さんも結構おられますので共通認識でありますが。 ただ私がどうしても納得できないのは、ここの予算委員長報告にある、この事項だけで判断したときにですね、たしか予算の流用はあってないんですよ。それはもう認めますけれども、この予算委員長の報告だけで見たら、2款の総務費の費用で9款の消防費の施設が告知センターに9,632万円ですか、使われるという報告になっていますので、この点についてだけお伺いしたいんです。 現時点では、副市長、資料の1と2については現在は単なる比較資料だということになっているんです、現時点では。ただその現時点で比較資料となっているということであれば、それ予算の流用にならないんですよ。私もそれは認めます。しかし、ここの単純にそれだけしか当時分科会で報告されたこと、ここに書いていることだけから見ると、予算の流用を認めるような説明になっているなということを私は聞いてるんで、その点についてだけ再度副市長、答弁ください。
◎副市長(諸谷英敏君) 私も19年3月、正直言いましてこちらにおりませんでしたので、その当時の詳しい背景事情というのは承知してないところもあるわけでございますが、この総務分科会長の報告を読みますと、移設しない場合の経費を市長公室でそのまま執行するかのように読めるのは事実でございます。ただ、じゃあ実際に移設しなかった場合に市長公室でそのまま執行できたんだろうかということを考えますと、これはやはり消防本部のほうと相談をする、あるいは財政課のほうと相談をいたしまして、予算計上のあり方、つまり予算の組みかえ等のことも必要になったのではないかなというように思っております。 以上でございます。
◆16番(向原安男君) 現在の今副市長の答弁は私の認識と一緒であります。完全に一致します、そこは。ただ私がどこが違うかと言いますと、予算委員長の報告だけに限った場合ですね、その予算の執行もできなかったときは当然財政課と相談する、あるいは消防と相談して予算の組みかえをやるってなるんですね。だからそこはわかるんだけれども、ただ単純にその予算委員長の報告だけに限って聞いてるんで、再度。
◎副市長(諸谷英敏君) 先ほど答弁したことと同じでございますけども、要は仮に移設費が不要になった場合どうするのかという取り扱いの問題でございますので、議員御指摘のような形になったかもしれないし、それは結局4月以降にすぐ移設のプロポーザル等を行って、移設を早急にしないといけないという事態になっていったわけでございますんで、先ほどの私の認識のとおりに御理解いただければと思います。 以上でございます。
◆16番(向原安男君) ただですね、市長、私は何でここにこだわるかと申しますと、ここでこの説明で当時の総務委員の皆さん全部誤解をしたんですよ。その移設工事と一緒に音声告知センターが設置されると、そういう思い込みを私がやったから、このことにこだわっているんでありまして、これ以上やりとりしても回答は変わらないと思いますので、この点については了解できないということを申して次に行きたいと思います。 当時は、市長も先ほど申しましたけれども、多くの市民の皆さんが試験放送を聴取していたんですね。情報センターの移設で長く電波をとめられないということで短日での工事が必要であったわけであります。そしてその工法として移設先の体育館に情報センター設置の土台、いわゆる受け皿、それに関連する機器類を先に設置をして、その後本体の情報センターを福江ケーブルテレビから取り外して短時間にセッティングして移設完了すると、これが移設工事の内容であります。 問題は、この工事の仕方にあります。今壇上で述べましたように、予備品を先に購入して、そしてやると。あるいはやったということになっておりますけれども、残念ながら当時の委員会にはこの説明一切あってないということを申し添えておきます。 私は逆にまず移設に必要な最低限の機器類をリストアップして購入して移設をする、しかし福江ケーブルテレビにあった機器類は、可能な限り保守用備品として使用する。そして一部光を接続する、そういう機器類なので、再利用できない機器類もあるかもわからないけれども了解してくれ、こう言えばいいんですよ。これが当たり前の工事の仕方ではないか、これが私の主張であります。しかし、市の工事方法でいきますと、情報センター移設に必要な機器類は、保守備品扱いでありまして、交渉破綻を原因とする出費とはならないんです。ですから、私は6月議会でもこれ市長に聞いたんですが、この工事、こういう工事のやり方を採用したのは市長が主導したのですか、あるいは関与したのですか、そういうことを答弁してくださいと聞いたんですが、答弁なかったんで、ぜひ答弁ください。
◎市長(中尾郁子君) いつも食い違うんですけれども、19年のことであのIRU契約破綻、これまで一緒に(発言する者あり)そこから発生してるわけですから。(発言する者あり)何を答えますか。それが原因なんで。 あの緊急事態では、そういう方法がいいと、そういうことでこの切り替えをしなければいけない。いろいろな過去の案件を2年も3年もして振り返っていろいろ言われても、それはそのときに議員の皆様にも諮り、緊急にあすとめる、きょうとめるってやんやと言われる中で、国の指導を仰ぎながら一つ一つクリアーしてきた結果を議員からいろいろ言われているわけですけれども、後で考えれば、もっといい方法もあったかもしれないけど、あの緊急事態では、放送が1日も10分もとめられない中で一番いい形をとれたと私は思っております。それで今日の実態ができたと思っております。
◆16番(向原安男君) だから、市長ですね、明確に答えてくださいよ。保守用備品を先に買って移設をするというこういう工事のやり方を市長が関知して採用したのかどうかということをイエスかノーかで答えていただければいいんです、単純な話です。
◎市長(中尾郁子君) 急がなければ切りかえられないということは承知をしておりました。 以上です。
◆16番(向原安男君) 保守用備品を先に購入するというやり方がおかしいんであって、実際に移設に必要な備品をまず最初に購入してというやり方のほうが正しいんではないかと言ってるんで、こういう工法を市長が関知したかどうかだけ、再度答弁願います。
◎市長(中尾郁子君) 今発信してるものをですよ、とめられない、何分かでというと、こういう形が一番ベターだと判断します。
◆16番(向原安男君) 私の聞き方がまずいのか、市長の聞き方が理解してもらえんのか残念でありますけれども、保守用備品を先に購入するというふうになりますと、結局その交渉破綻による機器類の出費は不要だということになるんですよ。ですね。だから、こういうやり方は通常のやり方おかしいということを言ってるんです。答え切れます。
◎市長(中尾郁子君) あの緊急事態で福江ケーブルテレビがやめたと言って、どんどん信号は行ってるわけですよ。ですから、そのことを継続するためにとった手段であり、議員の皆様にも説明をいたしております、全協で。私もその場におりましたので、いろいろ人間がしたことは後で振り返れば、ああすりゃよかったこうすりゃよかったとあるでしょう。でもそのときにこれが最善の方法であったと理解をしているわけであります。
◆16番(向原安男君) まあ私もしつこいですが、市長も大変頑固でありまして、なかなか言うことを聞いてくれません。わかっているのか、わざとはぐらかすのかわかりませんが、私は疑問点を3点述べてみたいと思いますけれども。保守用備品を先に購入して、移設して、そして余った備品を保守用備品として保管するというやり方、3つ言いますよ。 1つは、福江ケーブルテレビに情報センター設置の搬入開始が18年の1月30日であります。体育館に移設したのが19年8月7日から10日、この間、1年6カ月たってるわけであります。多くの市民の皆さんが、今市長がおっしゃられたように、試験放送を視聴している状況でありますから、真に機器の故障とか断線等に備えての必要な備品類であれば、移設じゃなくて設置の時点で準備すべきというのが当然じゃないかの1点であります。 2つ目、光情報通信網の備品について決算時にいただいたんですが、10月26日現在の調書によりますと、移設費で購入した4混合器から光AM電送受信装置まで12の機器類があるわけであります。これは五島テレビとの接続で使用済みと記載されておりまして、現在予備品としての在庫はありません。福江ケーブルテレビにあったこれと同じ12の予備品扱いの機器は一体どこに保管されているのかの疑問が残ります。 3点目、予備品として、通信系のSCアダプター208個、光両端コネクト付コード140本、光片端コネクト付コード52本、それから放送系の光両端コネクト付コード68本、SCアダプター40本というのを備品類という名目で購入しています。これだけの機器類が予備品として購入されているわけでありますけれども、あなたたちが言うこの予備品というのは、使用頻度、あるいは重要度の基準で購入する備品であります。例えば、208個の通信系のSCアダプターとか光両端コネクト付コード140本などを予備品として購入されているわけでありますけれども、この部品がどのような故障のときに、かつどういう事態に起こっての予備品か、残念ながら私は全く理解できません。ここで担当者といろいろやりとりをしても、聞いている人はほとんどわからないと思いますので、答弁はあえて求めませんけれども、私が今主張したことの是非についても、ぜひ内部で検討してください。お願いしておきます。 市長、それから本当私が言いたいのは予備品の基準にもならない、そういう機器類を、予備品として先に購入して移設するとの説明は、どうしても市長がまともに答弁してくれないわけであります。私は移設費を少なく見せるためとしか考えようがないわけであります。いずれこのことについては明らかになると思いますので、もうこれ以上質問はやめておきます。予備品については。 次に進みますけれども、市長にお伺いします。19年の9月議会で私が一般質問で移設費のことを聞いています。議事録の54ページにあるわけであります。私がまず正確な金額の確認でありますけれども、3月議会の総務委員会の資料説明では、センター設備の移設費用は2,777万7,454円である。この金額についての確認をまず最初にお願いいたしますという私の質問に対して、市長は、「移転することになりまして、その費用はそのとおりでございます」というふうに答弁をしています。 市長にお伺いいたしますけれども、私が質問したこの9月議会では、移設工事は8月に既に完了しているわけであります。ということは、9月議会の時点では既に市長はNTTと1億617万円で移設工事契約を結んでおります。これは監査委員への資料であります。既に移設工事費の実績は出ていたんでありますけれども、私の質問に対して何で移設費が2,770万円を是認をして、そして移設工事費は間違ってる、1億617万円という答弁をしなかったんですか。答弁ください。
◎市長(中尾郁子君) 私、何も記録物を持っておりませんので、よくまたこのきょう答弁をして、またそれがまた原因になって、また次に繰り返されて、3年後ぐらいに質問されると思いますが。実はその移設するために新しく要るお金は二千数百万というのはそれが事実だと思います。何しろ戦時中のようなものですから、きょう移設しろ、あした移設しろと言われる中で移設をして今日来たわけですから、あの緊迫した中でこの事業が行われたということも御理解いただきたいと思います。 それで、その私が答えましたことは事実でございます。
◆16番(向原安男君) そうしますとね、6月議会で私は移設費のやり方などについて、きょうは改めて移設の工法についても問うたわけでありますが、こういう工法のあり方、工事手法のあり方、あるいは移設費、議会で2,772万円というふうに僕ら思ってですね、そして実際はもっとかかったんでありますが、こういう議会が誤った理解をするような、そういう資料も出されたわけでありますが、このことについて市長はこの移設の問題について関知したか、あるいはということを聞いたんですが、関与したか。 6月議会では、「記憶にありません」と言ったのでありますが、現在でも記憶は取り戻せませんか、答弁願います。
◎市長(中尾郁子君) 移設をしなければならないということを決まったわけですから、そういうところは常に関与しております。ですから、議員が言われるような何とかがどうだこうだって、そういうところはわかりませんということを言っております。19年のことを何もペーパーなしに覚えておりませんよね。ですから、よく御理解くださいね。原因が起きた。そして電波を発信されている中で一番ベターな方法を、決してこの五島市だけでしたことではなくって、国のいろんな専門家の御指導を仰ぎながら進行したわけであります。それをどういういろんな後になって、ああすりゃこう、こうすりゃああというふうなことを言われてもですね、そのときにはそれが一番いい方法であったと、そういうことです。 現実に、今あの時点に帰れませんので、刻々と動くこの発信の状況の中で切りかえられたのです。そういうことはもう皆様、特に議員御承知なかったと思いますけど、そういう緊迫の中で事もなくきちんと終わったということは、私は本当によく処理ができたと思っております。ですから、全体のことは私の責任でありますから。全部ですね。それは原因はずっと明かしてきました。行き詰ったと。一緒に工事の副委員長されてた人がもういなくなったと、やめたと言われているというところから始まったわけでありますから、これはまたそのために議員はいろいろとまた長崎のほうにも行動されているようですけど、私も市民のために本当に苦しい嵐の中を抜けました。また、こうして3年も前のことを今一生懸命言われておりますけど、細かいことについては記憶がありませんというより、その事情がここに何にも資料がないし、ですから、そのように答えるしか方法がないです。全体の責任は私であります。
◆16番(向原安男君) 壇上で申しましたけど、前の担当課長も、それから、副市長もそういう不適切な資料があったということを認めたんですよね。で、そういう発言が市長はないから、議会に対して、私は繰り返して言ってるんですよ。これじゃ職員救われませんよ。部下の方がそう言ったのを一切市長は、そういうの関知してるという話もしないし、記憶がないということで逃げるわけですから、そういうことを強く言いたいと思います。答弁があればどうぞ、なければ終わりますよ。
◎副市長(諸谷英敏君) 若干補足をさせていただきます。この資料1でございますけども、先ほども答弁申し上げましたように、この資料1というのは、市長公室限りで作成されております。市長はこの資料は当時は見ていないということでございます。 それから、19年の9月議会の出来高設計費の話をされましたけども、私の手元にございます日本農村情報システム協会の出来高設計書は、19年の10月の日付けになっておりまして、この出来高設計書は9月議会の段階では提出されていなかったということでございます。その辺を補足させていただきます。
◆16番(向原安男君) リーダーたるもの、成果は部下に、責任は自分がとるものであります。次に行きます。 まず、総合計画のことに行きますね、これ以上やっても打開できませんので、あとはしかるべきところで決着つくでしょう。最上位の計画ですね、総合計画は。で、到達点については、中尾市政6年間の総括とも言えるというふうに私は思っております。企画課からの資料を単純に私なりにわかりやすく4年から5年分を整理したわけであります。その資料はおこがましいんですが市長にも届けましたけれども、市長の見解と感想をお聞かせ願います。
◎市長(中尾郁子君) 先ほどもらいました、この資料、何十分か前に。それで、本当に収入は着実に下がってきているというのはもう実感しているとおりでございます。市民のですね。それから、年金が横ばい程度というのもまた実感いたしております。 それから、営業所得はここは書かれておりませんけれども、総体的に総合計画の中では産業収入ですね、農業も漁業もこれほど力を入れておりますけれども、やはり思うように伸びてこない。特に漁業は私は、これはやり方では100億になるなという期待を持っておりますが、なかなか魚価の低迷などで上がってきません。五島はやはり営業収入を上げるのは漁業が一番早い。そして、農業と思っておりますが、農業もたばこの耕作者も減る、いろんな環境がやはり営業所得を上げるような環境が整いません。それで、こういう時代をしっかり見ながら市民の所得が向上するようなことを一つ一つ政策として打たなければいけないし、そのような方針を決めていかなければならないと思っております。
◆16番(向原安男君) 市長ですね、前進している面もあるので、その点については今後進めていくことは大事だというふうに思っています。 それで、私分析して気がついたのは、6分類されているわけでありますが、個性ある地域を活かした環境にやさしい豊かな生活空間づくりとか、あるいはしまの多様な文化やスポーツを通して人が輝く社会づくり、これらの成果とか満足度が提示しているわけでありますけれども、一方成果と満足度が要するに減少している項目が多いのが、すべての人々が安心して住めるまちづくり、それと今市長おっしゃいましたけれども、地域の特性を生かした自立的な産業の育成です。特に産業の落ち込みが気になりますけれども、再度市長の見解を求めます。
◎市長(中尾郁子君) 努力をというか、これはもう市民の努力でありますけれども、右肩上がりに矢印が上がっているのも多ございますけれども、私が一番気にしているのは、やはり産業の落ち込みでございます。人口も減少するし、働き手が少なくなる、これは地域の偏在だと思います。日本全体のですね、企業の偏在があると思います。けれども、そういうことに負けずに、今できることを手を打つということで、先ほどの営業所得を上げたいという一心で農業に対しても一生懸命目配りをし配慮しておりますし、漁業に対しましても精いっぱい努力をしていると思います。 そして、また観光の振興のためにも、ツバキを核としたいろいろなものを新しく打ち出されました。この総合計画が始まったときよりも新しい芽が出たというのは、ツバキとそれから電気自動車とマグロでございます。これがまだ所得増加には結びついておりません。マグロは近々に新しい分野ですから、これまでなかったところです。それがこれから収入、所得としてカウントされてくる時期になるかと存じます。ことし、新しく新規に市政報告で申し上げましたように、新しく出荷が始まりました。来年はまた強力な生けすからの出荷が始まりますので、議員が見ていて、「ああ、しょうもないや」って思うかもしれませんけれども、私は精いっぱいこういう事業者にも来ていただいて頑張っているつもりです。また、これからもいろいろな人のアドバイスを受けながら、いろんな機会をとらえながら前に進もうと思っております。何しろ、何か一つでもきらりと光るものがほしいと常に思っております。繰り返しますけど、電気自動車とツバキとマグロが今新しく出てきた産業営業所得の一つの種かなと思っております。
◆16番(向原安男君) 市長が言ったことと若干重複しますけれども、確かに暮らしの基本ですね、農業、漁業、それから商業、工業、観光客の減少というのが出ておりまして、確かに国の施策とか離島のハンディもあります。税務課で17年度から21年度までの所得状況の調書をつくっていただいたので、若干その概要を紹介したいと思います。 先ほど市長が言ったのかなと思うんです。給与収入は1件当たり17年度は275万円から22年度256万円と、5年間で19万9,000円、約20万円の減収となっています。年金収入は、受給者がふえたことで総額で145億円から152億円と増加しています。しかし、1人当たりの年金額は、3万9,000円の減少であります。商業、漁業、大工さんなどの個人事業所の営業所得は、17年度と21年度の4年間の比較でありますけれども、144万円から133万円と11万円の減、農業所得は五島市全体で、18年度5億4,300万円が21年度3億2,600万円に、2億1,700万円の減収であります。1件当たりで79万円から60万円と減収しているわけでありますけれども、市長はこのように落ち込みがあったということをこれまで認識しておられましたか。どうかその点についてお伺いいたします。
◎市長(中尾郁子君) 数字を見てはおりませんけれども、実感しております。それは農業後継者が少なくなる、もうそれで一生懸命農業の伸びるところに手助けをしようということで、これまでも議会にいろいろなことを諮っております。野々切の牟田、この区画整理も本当に悩んでいる人がいる、前に進む人がいる、反対する人がいる中で、やはり農業所得を上げるためには今がチャンスだと思ってしたわけで、常に政策を前進させることのときには、いつもそういうものを理解しております、意識しております。
◆16番(向原安男君) 次ですけれども、私たちのアンケートで、市政に特に取り組んでほしいということで、現在、若干少ないんですが、216通ありますが、「国保税・介護保険料の軽減してほしい」が125、「若者の定住政策」が85でありまして、五島市が総合計画したとき何か4,000人からアンケートとったそうでありますが、その中でも「雇用機会の要望」というのが断トツになっていますね。総合計画の15ページですか、載っているんですが。今議会でも雇用問題で議論がありましたけれども、雇用問題をどう突破していこうと市長が考えているか、改めてお考えをお聞かせください。
◎市長(中尾郁子君) 雇用が一番でございます、雇用の場所の確保。これどの自治体もそうですけど、五島にとっては本当に一番です。それで努力を重ねた結果、企業誘致が3社できたということでございます。数字にはどうカウントされるかわかりませんけれども、新しい事業所を3カ所つくれたというのも私は成果だと思います。そして、来てくださった方を気持ちよく温かく見守っていくということも大事だと思います。いろいろどういうんでしょうか、不愉快な思いをさせない、そういう配慮も必要だと思います。 また、マグロにも新しく雇用が始まっております。そのようにあらゆる分野で雇用が生まれるような努力をする必要があると思っております。これが最大の使命だと思っておりますので、今後も今の時点をさらに伸ばすように、そして、また来てくださってる大手の企業の応援をもらいまして、他の分野にもそういう力をいただけないかということもまだお話の段階ですけれどもいたしております。一つのことが成就するのには1年、2年かかります。そこまでずっと努力を重ねてつき合いを密にして、五島市を理解してもらって、また、五島市民の体質、役所の体質も理解してもらって、やっと1件誘致ができ上がるということでございます。職員も本当に努力をいたしております。みんな本気です。ですので、こういうデータにあらわれてきますと、数字としては微々たるものかもしれませんけれども、こういう時代にあって企業誘致が3社来た、マグロもまた4社来てるということは、大きなこの時代の五島のやはりやれる分野だと思っております。 以上です。
◆16番(向原安男君) 本当に一番頭が痛くて緊急な課題だということですね。で、先日市長はあらゆるジャンルで雇用拡大を掲げていくというふうな答弁されたんですね。本当にそういうことでいけないと思うんですが、いずれにしてもこれが五島市が抱える一番の中心課題だと思いますので、本当にいろんな人たちの力も借りて知恵も借りて、外部の人たちのそういう知恵を借りるというのがいいかどうか知らないんだけれども、本当にこれを突破していく一点突破していくための、そういうプロジェクトといってもちょっと語幣があるんですが、何かそういうことで改めて体制を立て直して取り組むというような考えも要るのではないかと思うんですけれども、市長いかがでしょうか。
◎市長(中尾郁子君) これまでも企業誘致の県の部署にも派遣をしておりまして、そこでも勉強してきた職員が、もう県とも連携をしながら動いておりますので、一つの課を今つくるというのではなくて、もう常に一つの課のように連携がとれて動いております。今は市役所の中はツバキ一つでももうぱっとツバキに関係する課は集まっております。まず、ツバキ課とつくればツバキだけになりますけれども、農林課の中のツバキ、水産課の中のツバキ、商工の中のツバキ、観光の中のツバキ、生涯学習のツバキというふうに、すべてのジャンルの職員がそこに参集して来て一つの事案をつくるということのプロジェクト化というのが進んでおりますので、一つの課をつくるというよりも、大きな背景のある課の中で、例えば農林課ですべての農林のところにいて、なおかつその中でツバキを特化してするという職員がおります。販売、それから、ツバキの実、するとまた、別の職員がツバキの手入れ、あるいはツバキの植栽というふうに、ツバキに関してもいろんな手当てがあるんで、そういうものをしながらなおかつ企業と結びついてきたということでございますので、新しいツバキを核にした大きなまた結びつきができつつありますので、そういう力も借りて前に進もうと思います。今特別にその企業誘致課とかいうものをつくることは、今のところ十分担当課、商工振興課ですけれども、十分に機能していると思います。そして、また意思もよくつながっております。小さなことでも左に一歩動いたということは必ずいろいろな形で話があっておりますので、現場の第1線でそういうことを行動している職員と同じ感覚で役所の中も動いていると、そう理解しております。
◆16番(向原安男君) この点についてアンケートを二つ紹介したいんですが、40代の女性からでありますが、「雇用が少ないので若い人がどんどん島外へ行ってしまう、過疎が進む、国保税がふえる、故郷へUターンしてきても仕事がないと生活できず、また島外へ行かざるを得ない。10年後、五島を考えるとぞっとしてしまいます」、もう1人の方ですが、「今の五島市は仕事がなく、若い人は五島から出て行く人が多いと聞く。なぜ議会としてはもっと人口をふやす方法とか今以上に人口が減らない方法など真剣に考えないのですか」、これは議会に対してもです。「何か行動を起こさないと、ますます寂れた五島市になっていくと思います。議員さんたちはもちろん、市の幹部よ、しっかりしてくださいと言いたい」、50代の男性です。これを紹介しておきます。 次に、今回のアンケートでは特に久賀、椛島など先ほども二次離島の話が出ましたが、高齢の方々から医療費と交通費、いわゆる船賃の負担を訴える意見が多く目についたのが特徴であります。福江久賀間が760円、伊福貴が780円、本窯800円、黄島760円、奈留島770円から780円、往復では1,500円を超えるわけであります。福江ではバスやあるいはタクシーを利用します。久賀では島内のタクシー代も要ります。本当に病院に行きたくても行けないという声であります。 市長に提案でありますけれども、五島バスと奈留の丸濱産業のバスには、65歳以上の高齢者割引回数券サービスがされています。通常は10枚分の回数券を買うと11枚発行されますけれども、65歳から69歳の方は19枚、70歳から74歳には20枚、75歳以上の高齢者には21枚発行されている制度になっているわけでありますが、この制度の例にならって船賃の割引制度はできないか、市長の答弁を願います。
◎副市長(諸谷英敏君) 私のほうから若干説明を申し上げますけども、現在離島航路整備法に基づきまして、赤字の欠損補てんという格好でやられております。で、もし仮に市のほうで助成をして、その赤字分を減らすということになりましたら、結局その分国庫補助金が逆に減るということでございまして、その運賃全体をどういう体系にするかということは、やはりある程度慎重に見極めないといけないんではないかなと思います。
◆16番(向原安男君) 確かにそういう話も事前に課長から聞いたんですが、私が考えるに、陸域のバスにはやっぱり補助あってでもそういう制度ができて、海だけないというのはおかしいんですね。私の考えですよ。どちらも補助ですから。あとは海運局とかそういう陸運局とか、そういうお上のこれひとつところを突破することが必要ではないかというふうに思っているんですが、これも政治ですよね、市長ね、これも。だからぜひそういう点で検討していただきたいと思うんですけれども。市長は先日、本土と離島の格差をなくすということで、「海は国道の実現に体を張って頑張る」というふうな強い決意をされて非常に頼もしく思ったわけであります。そのためにも島内航路は市道の立場に市長が立って、そして、この離島高齢者の船賃補助を実現するべきではないかと思うんです。前期基本計画の成果指標でも市内の公共交通機関、船バスの満足度、それから高齢者、障害者にとって住みやすいまちづくりが減少しています。この結果からも、国のほうのそういういろんな制度は現時点でありますけれども、これも政治の力で突破するという立場に立っていただきたいんですが、市長どうぞ。
◎市長(中尾郁子君) いろいろな形があると思いますので、まずは今九州商船のことを一つ獲得しましたので、ここは本当に病院に行くのも50%引きというふうになりましたので、順次そういうことができないのかどうかということは、今後研究してみたいと思います。
◆16番(向原安男君) きょうも中村議員のほうから、やっぱり本土と離島の格差を本当に訴えるんでやってれば、まず五島市の中での福江本土と離島の格差をどうやるかというのはもう基本の問題ですよ、哲学の問題ですよ、これ市長。ぜひそういう立場に立って、この問題も考えていただきたいということを再度言っておきます。 最後にぼつぼつなりますが、市長は市民が主役、あるいは協働のまちづくりということをうたっているわけでありますけれども、残念ながらこの成果指標の中を見てみますと、まちづくりに関心を持つ市民の割合というのが残念ながら減少しているんですね。 しかし、アンケートにはうれしい意見が寄せられていますので、これを2通紹介したいと思います。「旧道三井楽福江間が荒れ始めているので、ボランティア組織でもつくっていただければ、参加して整備作業などしたいと思っています」。60代の男性からでありますけれども、三井楽町の方でありまして、名前も記載されています。こういう方もいらっしゃいます。70代の女性でありますけれども、「産業と観光は島民全員に協力を求めて努力するようにしてほしい。街路樹も草花も市の係員だけでは不十分であります。我が町は我らの手で日々手がけていくことが大切だ」、こういう訴えであります。 このように、五島を住みよい島にしたい、そういう願う善意の市民は、まだまだ多くいるはずであります。そうした方々の力をどうやって発揮してもらうかということも大きな課題だと思いますけれども、市長の見解願います。
◎市長(中尾郁子君) 市民が本当に自分の町は自分たちでつくるというふうな気持ちになってもらいたい、日ごろ思っております。これはいろいろ過疎化する自治体の長もいろいろ言っているんですが、草はどんどん生える、でも草刈りはしないというような時世であると、高齢化したと、やりきらんと、そういう中をどのようにしてやっていくかと。ともに住みやすい郷土にするということは、もう日本全体の課題でもありますね。役所がせれと、役所がするべきだという声もあるし、いやみんなでやろうじゃないかという声もあるし、で、どういうんでしょうかね、前は、昔はもう少し地域の力があったように思います。今はやはり個人主義になったり、いろいろしてしまって、攻撃型、バッシング型の社会になってしまって、そういう「助け合おうね」と、「少し足らないところは助け合おうね」とか、そういう優しい思想というものがなくなってきた。これはまた日本人が取り戻さなきゃいけないことだと思います。私は極力市内のいろいろな行事で体の不自由な方には、「その後どうね」とかいろいろ努力しておりますけど、本当にみんなが助け合える五島市になれば、もっともっとよくなるんじゃないかと思いますが、何しろバッシングが先行するというのはよくないことであります。私もあと率先して、いろんな行事に行くと議員さん方も来られてます。どうぞ皆さんも来ていただいて、一緒に助けていただいてですね、やっていければ、もうだれがどうじゃなくて理想的な道ばかりとれないこともあるし、市民の願いのようにやれないこともあるけれども、いい面を考えれば、本当にいい進んだ政策もありますので、例えば玉之浦だってトンネルが貫通しましたので、供用開始になればどんなにかすばらしいことになるしというふうに、行政も批判をされながらでも、やっぱり一生懸命頑張っておりますので、今後も私の生き方の一つの指針として、一生懸命市民と一緒に働こうと、市民の思ってることを一つでも実現しようと、心優しい市政でありたいといつも願っておりますので、そのことは議員が言われていることと全くイコールでございますので、そのように進めていきます。
◆16番(向原安男君) これから後期基本計画をつくるわけでありますけれども、お互いに非常に弱点というのは見にくいものであります。正視するのがきついですから。しかし、これだけの五島市の現状があるわけでありますから、本当に厳しい面にもしっかりと正面から目を据えて、いいところは伸ばしながらぜひ頑張っていただきたいというふうに思っているんです。それで今私が申しましたけれども、これからアンケートの意見もお届けしますから、そういう市民の意見とか知恵もぜひともくみ取りながら、充実した後期の基本計画を仕上げていただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。
○議長(熊川長吉君) 以上で、向原安男議員の質問を終わります。 しばらく休憩いたします。午後3時10分から再開いたします。 =午後2時53分 休憩= =午後3時10分 再開=
○議長(熊川長吉君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。 次に、13番 宗 藤人議員。
◆13番(宗藤人君) (登壇)本日最後の質問者となりました。玉之浦町の荒川の地元の宗 藤人でございます。午前中の荒尾議員の質問と重複するとは思われますが、地元議員として温泉町である荒川の活性化のために、再度質問いたします。 それでは、通告に従いまして豆谷旅館の有効利用活用について一般質問を行います。 前回9月定例議会の最終日、つまり9月30日に市長報告の中で、荒川の豆谷旅館については、五島市
社会福祉協議会が9月22日に正式に落札したとの報告がありました。 また、去る10月28日付けの長崎新聞でも荒川の豆谷旅館は、福祉施設として再出発との大見出しで報道されたところでありますが、豆谷旅館をめぐって地域住民はもちろんのこと、多くの市民から観光関連施設としての再生を望む声や福祉関連施設への転化に違和感が聞かれているところであります。 そこで、長年当地区である荒川を見続けてきた者の1人として意見を申し述べたいと思います。長年温泉郷として繁栄してきた荒川地区の中にある豆谷温泉は、その中心的宿泊施設であったことは周知の事実であります。また、雲仙、小浜といえば温泉を連想するように、五島に行けば温泉もあるよと言えば瞬時に荒川の地名が出るというのが我々五島人にとっての常識であります。それほどに荒川温泉が持つ有形無形の五島観光への貢献度ははかり知れないものがあります。五島の将来を考えるとき、豆谷旅館を果たして福祉施設として、また
社会福祉協議会でいいのだろうか。確かに福祉は大切な問題であります。しかし、行政が五島市の発展という観点から、深くかかわらずによいのだろうかとの自問自答を繰り返す中で、一般質問で取り上げることにした次第であります。 この件につきましては、昨年の6月議会で荒尾議員が質問しておりましたので、その際のやり取りについて確認の意味で紹介しますと、2008年の五島市の観光客は、21万1,682人で、前年に比べ97人、0.046%の増、観光消費額は前年比1.8%増の75億4,000万円との発表がありました。五島市は交流人口の増加に力を注ぎ、さまざまなイベントを開催しておりますが、観光客はここ十数年、21万人から22万人の横ばい状況であります。そのような中、全国でも人気のある観光地は、やはり温泉地であります。道路も整備され以前より随分と行きやすくなった。荒川温泉をもっと有効活用し、観光客の増加、あるいは五島市民の利用促進を促してはとの質問に対して、市長の答弁では、温泉は観光地の大きな魅力の一つでありまして、通年型、長期滞在型の
観光地づくりには欠くことのできない貴重な資源であるとのことでありました。また、近くには高浜、頓泊の海水浴場や七嶽登山道などの名所もありますので、観光地としては非常に条件が恵まれたところでございます。本市の入り込み観光客が、平成18年度以降3年連続約21万人程度と横ばい状況にある中、荒川温泉の存在は大きく、交流人口の増加を図る上で、その有効活用が大きな課題となっております。このようなことから湯煙を上げての温泉情緒の演出や海の景色を眺めながらの足湯の設置、老人ホームたちばな荘の移転跡地の活用など、市民の観光客に親しまれる
観光地づくりに向けた検討を内部で進めております。と答弁しております。 荒川温泉の歴史は、明治20年ごろには温泉が出ることがわかり、大正2年に井戸を掘り、これをくみ上げて有料入浴させるようになり、胃腸病、皮膚病、神経痛に効き目があり、特に身体がよく温まるので、冷え性の方には喜ばれている温泉であります。大正12年に温泉の入札を行い、豆谷氏が落札し、温泉源をさらに掘削、手押しポンプ温水をくみ上げて、これを2メートル四方の浴槽二つにためて、男女別に使用させるなど、ようやく自由に入浴できる量と、温度を得られるようになったのであります。荒川にはこのころより四国の徳島や高知からやってきたはえ縄漁船や底引き船が相次いで入港し、漁港として次第に賑わいを見せるようになっていたので、これら出稼ぎの船員たちに慰安を与えるために温泉を利用しようとの計画が進められたと聞いております。その後、温泉掘削技術の発達により、今日までに多くの温泉が掘削され、五島唯一の温泉郷となりました。荒川温泉郷には現在七つの井戸があり、隣接の丹奈郷では花卉栽培に温泉熱を利用するなど、温泉が地域に果たす役割は大きく、我が五島市にとりましても、荒川温泉郷は大きな宝であります。荒川温泉は特に高温の優良な五島唯一の温泉であり、荒川温泉の将来を考えるとき豆谷旅館への期待は大きく、五島市への将来を左右できる温泉であると私は考えます。 また、豆谷旅館の温泉は、高温の優良な温泉で、温度は66.5度で1分間に222リットル湧出しております。全国の数ある温泉の中でも沸かさずに利用できる温泉地は多くありません。荒川温泉は温熱を下げるのに苦労している優良な温泉であります。荒川温泉郷の環境整備と離島の温泉としての売り込みがさらに五島のイメージを魅力あるものにするのではないでしょうか。荒川温泉は、五島観光圏のうちで唯一の温泉郷で、福江島観光に欠かせない観光資源の一つであります。そこで本市は、荒川の温泉を活用し、市民の健康増進のために荒川バス停に足湯の施設を設け、本年の5月から供用開始しており、各地から多くの人たちが利用しているところであり、大変優良な施設となっており、温泉はふるさとに活力を与えています。 ところで、荒川温泉の顔と言うべき存在であります豆谷旅館ですが、残念ながら平成21年5月に閉館をいたしました。私は荒川から豆谷温泉がなくなるということは、五島にとっても地元の荒川にとっても大変なマイナス要素であり、その影響ははかり知れないものがあります。豆谷旅館の再生については、観光地として五島市の将来を左右するほどに大きな選択でもあり、市民の期待も大きく、また温泉町である荒川地区の死活問題でもあると私は考えます。 それでは、豆谷旅館に対する荒川住民の声を紹介いたします。58歳の男性は、「五島唯一の温泉地に大きな宿泊施設が必要であり、将来的に不安であるため、旅館として活用してもらいたい」、64歳の男性は、「観光施設として利用してもらえれば、地元の小店も潤うのではないでしょうか」、74歳の女性は、「荒川には温泉を求めて多くの観光客が訪れておりました。また、以前のように旅館として運営することを望んでおります。住民が安心できる方策を」、54歳の女性は、「豆谷旅館を以前のように宿泊施設として活用すれば、五島以外からも観光客が荒川に来てくれるのではないでしょうか」、63歳の男性は、「宿泊施設豆谷旅館がなくなったら、地元は火が消えたようになり、過疎化が著しく進むと思います」。 また、先月18日付の長崎新聞に記載された記者の目の欄によりますと、「あそこは観光拠点であり続けてほしいのに、廃業し競売にかけられていた五島市玉之浦町荒川の温泉旅館豆谷旅館を市
社会福祉協議会が落札したと報じると、複数の市民からそんな声が跳ね返ってきた。 荒川は五島が誇る貴重な温泉地。大正時代に温泉が開発された。港に面した豆谷旅館はその中心として長年親しまれてきた。併設の円筒形公衆浴場は営業が続いており、素朴なたたずまい。湯につかるとゆったりとときが流れ気がほぐれていく。 旅館をめぐる動きとは対照的に市が今春近くのバス待合所に市民や観光客がくつろげる足湯施設をつくった。旅館も観光面で再生できたら賑わいを増す相乗効果が生まれるかもしれない。そう考えると福祉施設への転換は惜しい気がしてならない。
社会福祉協議会は、旅館をデイサービス拠点や事務所などに改修する方向で準備を進める考え。競売という正規の手続きを経ているし、お年寄りの多い島では一つの選択肢なのだろう。それでも時代の重みをしのばせた荒川温泉の中核施設を手に入れる以上、伝統とその風情を残す責任があると思う」という新聞記者の目から見た意見が述べられておりましたが、私も地元の議員として温泉町である荒川地区の活性化のためには、温泉旅館としての再生を強く望むものであります。 前回の9月議会で豆谷旅館を温泉旅館として継続するべきとの草野議員の質問に対して、市長の答弁では「豆谷さんが大きな温泉旅館というかホテル風の温泉旅館として健在であって初めて荒川地区の温泉町が生きていけると思うんです。シンボル的な存在ですのでぜひともそういう形のものになるようにと希望します」と言っておりましたが、反して市
社会福祉協議会が購入し、福祉施設に利用するとの計画であります。 そこで、豆谷旅館の件については、
社会福祉協議会が購入し福祉施設として再出発を計画しているようですが、五島市観光のためにも、また荒川の温泉郷を守るためにも、以前の温泉旅館として運営できるように行政が深く関与して再開発に力を入れるべきだと私は考えます。
社会福祉協議会については、市が年間約1億円の補助をするなど、私が申すまでもなく、民間の団体組織とはいえ極めて公共性が高く、市としても密接な関係にある法人であることから、市長の考え一つでまだまだ豆谷旅館を宿泊施設として残せる余地があることから、あえて質問をいたす次第であります。 では、豆谷旅館の有効利用活用についてお伺いいたします。 新聞報道によれば、
社会福祉協議会が豆谷旅館を購入し、福祉施設に利用するとの計画ですが、市民や地元住民は以前のように温泉旅館としての再生を望む声が多く、温泉地である荒川地区の活性化のためにも、今からでも市が強くかかわって豆谷旅館を観光施設温泉旅館として活用することができないものか、市長にお伺いし、壇上からの質問を終わります。(降壇)
◎市長(中尾郁子君) (登壇)13番 宗 藤人議員の質問にお答えいたします。 豆谷旅館の有効利用、活用についての情熱的な質問でございました。温泉旅館としての再生を望む声が荒川地区にも多い、荒川地区の活性化のためにも今からでも市が強くかかわって観光施設として活用することができないのかというお尋ねだったと思います。 先ほど11番
荒尾正登議員にもお答えをいたしましたが、私自身も温泉旅館としての活用を強く願っておりましたので、既に
社会福祉協議会が購入をし、現在、福祉施設としての活用が検討されているということだと思いますが、
社会福祉協議会がきょうの議会の議員の皆様の声を聞いてどうお考えになっているのかということも気になります。地元の荒川の方がそのように紹介があったように声があるということは、あそこへ福祉の施設をつくるにしても、やはり地元の賛同が必要でしょうし、これからどのように行動されるかなと思いました。 市といたしまして、今できますことは、この温泉地、荒川の活性化ということで、現在営業されている4軒の旅館・民宿の活用、75名宿泊ができます。この4軒でですね。で、そういうところを少し応援をして、まず温泉旅館の営業を応援したい。 それから、また旧
たちばな荘跡地の有効利用も含めまして、地域や関係団体などと協議を進めてまいりたいと存じます。 先ほども荒尾議員に申し上げましたように、ほかに動きがなければ市ももっと、どういうんでしょうか行動したし行動を考えたかもしれないんですけれども、実は、そういう希望を持って応札しようとしていた方がおられましたし、多分そこへ行くんだろうと思っておりました。それから、また長崎からは大手の方が現場もしっかりごらんになって、改修費まではじいておりました。そういう動きが3社ございましたので、もう本当にそういうことになるものだと思っておりましたので、こういう結果になりまして、
社会福祉協議会もやはり五島のいい温泉を高齢者のためにという思いで行動されたと思うんでございますが、これからきょうの議員の声、また、これから荒川地区の声を聞いて、どのようにか行動といいますか、判断、行き方を考えられるんではないかと存じますが、私もまた皆様の声を聞きましたので、しっかりそのことも議会が終わりましたらお伝えしたいと存じます。
社会福祉協議会も決して営利目的ではありませんので、市民のためになることをと考えていると思うんでございます。結果的にこうなったということなので、入札の過程はわかりませんけれども、結論が出ておりますので、そのことを踏まえまして、それが大前提でありますので、そこからまた道を探らなければならないと存じます。 以上です。(降壇)
◆13番(宗藤人君) それでは、自席より再度質問をいたします。 ただいま市長から答弁をいただきましたが、再度先ほど壇上でも申し上げましたが、前回の9月議会で草野議員の質問に対して、豆谷旅館の今後の活用については、五島で唯一の天然温泉であり、五島の観光には欠かせないと市長は言っておりましたが、しかし、その後に福祉施設での再出発ということになりましたが、その間の経緯について詳しい説明を求めます。
◎市長(中尾郁子君) 経緯といいますと、入札の結果が出てきたということでございまして、その前は先ほど午前中申し上げましたように、いろいろと検討をしていた方がいたということもまだ入札前でございますから、どういうんですか、話を聞くということでございました。 それから、私の知り得る範囲では、なかなかいろいろ見に来てもそれ以上進まない。それから、温泉の権利というものが話題になりまして、そのことがついているかついていないかということで非常に皆様がちゅうちょしているという話も聞きました。そういうことが解決をされたのかどうかわかりませんけれども、今回こういう結果になりました。結果を知った次第でございます。もちろん私が知っている応札しようと用意していた人も、どういうんでしょうか、及ばなかったということのようでございます。
◆13番(宗藤人君) 次に、現在富江温泉センターなど複数の市の施設を指定管理で運営しておりますが、豆谷旅館についても同様に
社会福祉協議会から五島市が購入し、管理を民間業者に委託する方法など方向性を定めて、大きな観光資源、温泉旅館として存続させる考えはないか、市長にお尋ねします。
◎市長(中尾郁子君) ただいまの大胆な御発言、購入しなさいと、これはちょっとここで返答できません問題ですね。本当に私もどういうことになるかなと。ただ五島の皆さんがとても体にいい温泉につかることも市民のためになることなんだということも一理あると思っております。本当に先ほどの新聞記事の紹介がありましたけど、私もあのことに同感でございました。こういう法的手続をとっての結果でありますから、今は
社会福祉協議会の手の内にあるということでございます。
◆13番(宗藤人君) 次に、11月24日に荒川の社協のデイサービスセンターの視察を行った際、社協の職員の説明では、事前に理事会の前に競売に参加する旨を市長に伝えたと言っておりましたが、午前中の荒尾議員に対する答弁と異なると思いますが、この件についてお伺いいたします。
◎市長(中尾郁子君) 市があそこをどうかするのかというような質問を受けたことがあるように思います、それは言葉です。で、結果を知ったわけでありますので、内部のことは知りません。あちらの福祉協議会の中の内部で、どのようにお話が検討されて熟してきたのかは全くわかりません。結果としてそうなったことに私はある意味戸惑っているわけでありますから。 そして、またこの
社会福祉協議会という団体は、1人で決めるところではないのであって、各地区の評議員さん方、会長さん、副会長さん方がおられますので、五島市全体を視野に入れたところで物事を判断されると思います。ですから、私は市が出て何か活用するのかということは聞かれましたけれども、そのとき市が活用するということはございませんでしたし、何度も言いますけれども、ホテル、旅館として活用しようという方が入札に参加するというようなお話を聞いて、そういう準備もしておられましたので、そっちを期待しておりまして、そういうことは私は存じませんでした。
◆13番(宗藤人君) では、結びとして、荒川旅館の有効利用活用について考えますと、先人が残してくれた荒川温泉は、長年豆谷旅館を中心に繁栄してきました。豆谷旅館が地域に果たす役割は大きく、我が五島市にとりましても大きな宝であります。最近の温泉ブームは依然としてテレビ、雑誌などでも広く紹介されており、運営の方法やアイデア次第で多くの人を呼び込むことができるのではないでしょうか。 荒川温泉の特に豆谷旅館の再生については、五島市の将来を左右するほどに大きな選択でもあり、地元荒川地区の皆さんの聞くに値する多くの声もあることから、新たな観光施設としての再生を検討してみる必要があります。荒川地区、そして、五島市の貴重な財産である温泉を広く島外の人たちにも利用していただくためには、もう一度旅館として活用する価値は十分にあると私は考えます。貴重な資源や伝統は失ってしまってからでは遅いのであります。どうか市長におかれましては、荒川の活性化のために豆谷旅館を温泉旅館としてぜひ活用していただき、地域の活性化、ひいては五島のさらなる発展につなげてほしいと強く強く願うものであります。 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(熊川長吉君) 宗 藤人議員の質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 次の本会議は、明7日、午前10時から開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 =午後3時46分 散会=...